Teen Pop

Teen Pop マイナーアーティストこそ、その神髄


2003/11/29 は、DLできます。
2004/06/17 Vinnie Monteのmp3追加
2004/06/26 Vinnie Monteのディスコグラフィ(一部)追加
2004/07/19 Tennessee Waltzについて追記
 Teen Popというジャンルは、他のRockabilly, Rock'n Roll, Rhythm & Blues, Country & Westernなどと比較すると、それほど確立したものではないようです。また、もうちょっと確立しているものと思われるGirl Popも、一部のマニアに受け入れられている程度のようです。
 内容はというと、アーティストがTeenagerであることが最大の要件ですが、サウンド的にはコード進行がC-Am-F-G(7)の4コードであることです。このコードをギターでマスターすると、大半の曲は自分でギターを弾きながら歌えるほどシンプルなものです。
 その元祖と呼べるものは、メジャーなものではやはり日本でも超有名な、Paul AnkaNeil Sedaka当たりになるようです。今風に言えば、まあアイドルと言うべきものでしょうか。そのため音楽的な実力もさることながら、見た目もかなり重要になります。もっともこの二人もデビュー当時は、そんなにカッコよくないですけどね。
 Oldiesに興味を持つと、その進歩の過程で必然的にマイナーアーティストへ興味が湧いてきます。他のジャンルでもそうですが、マイナーなほど珍しいものという、いわゆる珍味に対するあこがれみたいなものが、万人に多いためでしょうが、進歩するほどメジャーなありふれたものを莫迦にする傾向が現れる人が多いようです。
 そして、経験を積むほどに真の良さとは何かに気が付いていくわけです。私もご多分に漏れず、このような進歩の過程を踏んできましたが、一つだけ自負していることがあります。それは、Teen Popに限らず、Oldies一般に対する日本におけるマニアの中でも、オリジネーターの一人であるということです。各ジャンルをもっと深く探求している人は世界的に見れば山ほどいますから、各ジャンルのプロフェッショナルに対抗する気は全くありませんが、好きなジャンルであればそれなりに知識を得ることができます。
 さて、前置きが長くなりました。それでは、Teen Popにおけるマイナーアーティストの神髄について、紹介していくことにしましょう。
 紹介に当たっては、メジャーとマイナーの違いをある程度定義することになります。それは、リリースされたレーベルがマイナーレーベルであること、地方でのみヒットしたこと、まったくヒットしなかったが曲の出来がすこぶる良い、などが条件になるでしょうか。もちろん、メジャーレーベルでもこの要件の一部に該当するものもたくさんあります。で、結局いわゆるスターにはなりきれなかったあたりが、そのボーダーラインになるでしょうか。スターにはなりきれなかったというのは、長期間にわたって第一線で活躍できなかったという結果によります。

Vinnie Monte
 写真もろくに見たことはありませんが、声の質からや当時Teen Magazineに写真が載っていたといいますから、多分ハンサムボーイだったことでしょう。全国的なヒット曲はないですが、作品としてはOne Of The GuysHey, Look At The Winter Snowがダントツにイカしています。前者はJubilee、後者はTCFという日本ではマイナー系のレーベルからリリースされています。活躍した年代は'60年頃から'64年頃まで。
 このレーベルは日本ではマイナー扱いですが、Jubileeはアメリカでは中くらいのレーベル、TCFはメジャーレーベルの20th Century Foxのイニシャルをレーベル名にしたもので、当時よくあったメジャーの子会社あるいは、別ブランドみたいなもので、後に別のマイナーレーベルHallと合体して、TCF-Hallとなります。TCF-HallではあのDickey LeeLaurieという曲をカムバックヒットさせたレーベルとして有名になります。

 (2004/06/26 追記)
 その後の調べで、最初のレコードが'58年にリリースされていることが分かりました。
 ディスコグラフィ
  Naughty Naughty Baby /I Wrote A Poem ( Fargo LF-1000 ) 1958/Jan.
  One Of The Guys/The Year May Be Over ( Jubilee 5417 ) 1962/Feb. 24
  Hey, Look At The Winter Snow/What's The Matter With Marilyn ( TCF TCF-7 ) 1964/Mar. 21
  その他不明
  Trail Of Teardrops ( '60 )/Mashed Potatoe Girl/It's The End ( '63 )/These Three Words/Walk Down The Aisle

Bobby Comstock
 バックバンドThe Countsを従えて、Bobby Comstock & The Countsとして、マイナーのLawnレーベルから、Tennessee WaltzのRock'n Roll版で衝撃の(?)デビューヒットを放ったということになっています。初期は、Rock'n Roll色が濃いですが、中期はかなりPopになり、Just A Piece Of PaperRun My Heartの出来が抜群に良い。  作品数はかなり多いものの、スタイルが激しく変わるため、全般的な評価はできないアーティストです。お顔の方はデビュー当時の写真では、結構可愛い感じですね。活躍した年代も、Vinnie Monteと似たようなものですが、'65にUnited Artistsレーベルの子会社、Ascotレーベルから発表したThe Driftersのカバー、This Magic Momentがかなり出来が良いのに驚かされます。

 (2004/07/19 追記)
 Teen Popにアーティストとしては分類しにくいJerry Fullerが、何とBobbyと全く同じアレンジで、しかも同時期にTennessee Waltzをリリースしヒットさせていました。これまで資料もなく、あまり興味がなかったのでほとんど無視の状態でしたが、たまたま聴くチャンスがあり聴いてビックリ玉手箱でした。
 Billboard Hot 100のFirst Hit The Chartも、Bobbyは10/26/59で最高52位、Jerryの方は一週早くチャートインし10/19/59、最高63位まで上昇していました。
 こうなると、このRock'n Roll版はどちらがオリジナルか? という問題が出てきますね。チャートインが早くても、リリースがいつかというのも知る必要があるし、これほど接近していると競作ということになるのかいな?

Barry Darvell
 上記二人よりも少し早くデビューしているようで、最も良い曲であるHow Will It Endは、'59年にColt 45という超マイナーレーベルからリリースされています。この曲はどうもB面らしく、A面はRock'n Roll色が濃いGeronimo Stompでしたが、声の質がほぼ完璧にTeen Popに向いており、こちらの方の出来が格段に上です。その後'62頃メジャーのAtlanticレーベルから、Lost Love(声や歌い方がHelen Shapiroに似ていると評判になる)、Adam And Eve(ライブ形式でDionスタイルの秀逸な曲)の2枚をリリースし日本でもその名が知れ渡りました。How Will It Endは後にイギリスのJohn Leytonが'63にカバーしており、こちらもかなりの出来映えでした。
 パーソナル的には、なにせアメリカでの全国ヒットがないため、未だにほとんど分かっていないのが現状です。
 以上、とりあえずページ作成のためざっと紹介してみました。

2004/07/24 Buzz Clifford
 Teen Popがサウンド的に確立したのは、およそ'62のことです。'60頃から徐々にその芽を吹き始め、'61にヒット曲がよく出る頃になって数多くのアーティストを輩出しましたが、その大半は一発屋で所謂One Hit Wondersと呼ばれているものでした。
 もちろん、上で記した3人の他、メジャーなアーティスト達も'58〜'59頃から作品をリリースしていましたが、マイナーアーティストのものが最も多く出ているのが、'62なのですね。したがって、無名曲の中からいい曲を探すときの目安が、グループではなく単独のアーティスト名で、タイトルにはLove系の単語が含まれているもの、リリース年が分かれば'62のものを入手すると掘り出し物に出会う確率が上がる訳です。
 さて、Buzzは'61に、Baby Sittin' BoogieというRock'n Roll調の曲を大ヒットさせています。何せBillboard Hot 100で6位まで上昇してますから、凄いですね。しかし、チャートインはこれだけ。レーベルもメジャーのColumbiaでしたから、うまくいけば大スターになった可能性もありましたが、メジャー系レーベルは、ヒット曲タイプの曲をプロモートするのにあまり熱心ではなかったせいもあって、結局マイナーアーティストに終わることが多かったようです。
 しかし、作品としては、自前サーバーで紹介しているTrue Love, True LoveMoving Day ( '62 )といういい曲も残しています。Baby Sittin' Boogieは当初はBaby Sitter Boogieというタイトルだったそうで、このタイトル変更には職業的なものが絡んでいたとかいう話を聞いたことがあります。あまり、関係ないことですけどね。バックのBabyの声は、Producerの実の子供達だったそうです。
 かなり後になって、DotレーベルからLPがリリースされていましたが、Teen Popのアーティストとしては、やはり'63頃までが命だったろうと思われます。

2004/11/27 Kenny Chandler
 DionがColumbiaレーベルへ移籍してしまった後、Laurieレーベルが強力に売り出そうとしたのが彼ですが、残された作品を聴いてもDionほどの魅力は感じられませんでした。まあ、これは比較する方が無理というもので、Kennyがかわいそうです。Dionは作曲の才能にもあふれていましたからね。
 Kennyが発表したもので、Wait For Meがかなり良い出来映えの作品です、というかこの曲のみかも? 作者は、同レーベルではおなじみの、Baer-Schwartz-Greenbergのコンビ、Laurie 3158で'62のリリースでした。この曲はマトリックス・ナンバーからみると、Flip SideのHeart ! ( I Hear You Beating )の方が若いナンバーなので、B面ということになります。しかし、A面の方は、作者がCynthia Weil-Barry Mannのヒット・メーカーであるにもかかわらず、全然良くないんですね。
 このA面の失敗が、この後のKennyの行方を左右したようで、B面の良さを考えると残念でなりません。声も良く、単なるTeen Popを超えていたと思われるのですが。アレンジャーは、DionのLaurie時代を手がけていた、Glen Stuartです。

2005/01/28 Vinnie Monte Discography
 ついに、かなりのデータがそろいました。最も古いのがグループとしてリリースされた '56 とは驚きです。
 TCFのものは、'63 と '64の二種類のデータがありますが、これは月日まで明確にされたものを採用しました。
 思ったより、多くの 45's が出ていたんですねェ。ただし、これまで判明していたものをしのぐような曲は、残念ながらないようです。
 データはこちら→Vinnie Monte Discography

2005/03/05 Bobby Comstock Discography, Additional Vinnie Monte Discography
 今日、Vinnie MonteのCDを購入し、Discograpyにデータを追加、Bobby Comstockもデータを調べましたので、判明分を載せておきます。
 Bobbyも随分と多くの 45's が出ていたようです。Your Big Brown EyesはHushabyeによく似たいい曲です。
 データはこちら→Bobby Comstock Discography
 データはこちら→Vinnie Monte Discography

2006/05/06 Bobby Comstock Additional BG Sound
 サウンドはこちら→Bobby Comstock Discography

2007/08/05 Bobby Comstock Discography updated
Bobby Comstock Discography

2007/08/16 Teen Popの私流定義とは?
 Teen Popにも当然ながら、ヴォーカル・グループなどと同様に超コレクターが存在します。超コレクターとは、どのような存在か? まず、彼等は貧乏人ではないということです。金持ちなので、湯水のように金を使い、貧乏人である私などとは比べものにならないほど超レアなレコードを入手します。
 あたかも政治の世界と同様で、金とルートさえあれば、かなりのコレクションがそろうのです。尤も、趣味が特化していますから、聴くという意味では、かなり狭い範囲でしか聴くことができなくなるのは人間の特性として、金持ち・貧乏人に限らず存在します。
 確かにTeen Popというジャンルがあり、超コレクターが存在します。しかし、彼等の好みとなると微妙な相違があります。私なんかはOLDIESに関しての感性はかなりのものを持っていますが、意外に広い範囲で聴くことができています。
 これまで、このページで採り上げたアーティストは、その全盛期においてほぼ完璧なティーン・ポッパーであるといえます。もちろん、全ての曲がいいわけでもありませんが、代表曲は実に素晴らしく、Teenagerの切ない気持ちをよく歌い上げています。
 そうなんです、歌い手自身がTeenagerであることが必須条件となるのです。ただし、12歳まではTeenagerとは言いません。13歳から19歳までがTeenagerなのです。12歳以下はMilkteenといいます。日本語で言うと乳幼児ということになりますが、まあ、Kidsあたりが正解で、Kidsはガキというのが最も合った日本語でしょうね。さすがに、男女ともガキはあまり好きじゃないですけどね。
 そして、Teenagerらしさの最たるものは、その声質にあるといえます。男性は声変わりがあり、変わる前とでは似ても似つかぬ声になります。大半の人は太い声質になります。この太い声質はTeen Popには似つかわしくない声です。
 したがって、太い声質の場合はジャンルとしてはTeen Popとは言いません。例えば、Pat Booneがその代表でしょう。しかしながら、イギリスのティーン・ポッパーであるMark WynterのAngel TalkをPatがあるLPでカバーし、日本でだけシングル盤がリリースされましたが、この曲に関してはPat Booneの方が好きなんですね。理由は、Jimmie Haskellのアレンジが秀逸であることに尽きます。特に、オリジナルにはない間奏のサックス・ブロウがイカしています。
 しかし、超コレクター達はPat Booneが超嫌いですから、彼等にとっては何の価値もないレコードになります。同様に、Bobby BareがJohnny Burnetteソックリに歌った自作の名曲(?)、Book Of Loveもお呼びじゃなくなります。
 さらに、いくらサウンドがTeen Popでも黒人もしくは黒人のよう艶のある声質も嫌います。その代表はJimmy Jonesでしょう。代表曲であるGood Timin'は坂本九がカバーしたことで、日本でも超人気のTeen Popの名曲ですが、残念ながらJimmyは黒人のようで、もうひとつの代表作Handy Manはテンポもいまいちで、艶のある声質がもろに出てしまい、カバーされたDel Shannonほど良くはありません。Good Timin'だけが別格です。当然ながら、私はこの曲を除外しようなどとは考えてもいません。
 そんな訳で、超コレクターがお薦めする曲には偏りがあり、それほどいいとも思えないのが現実です。もちろん、超コレクターが超お薦めですという曲に悪いものはほとんどないこともまた事実ですが。
 以上、かなり煩雑になりましたが、Teenagerであろうとなかろうと、白人であろうとなかろうと、声質がか細くなかったとしても、いいものはいいという結論にしか至りませんが、おおよその目安にはなるかと思います。

2008/01/07 Bobby Comstock Discography updated
Bobby Comstock Discography

サウンドは再生できません <BR> <A HREF="./TeenPop.html">もどる</A>