PC 換装記

2003/12/13
 このところ、頭の中でモヤモヤしていたことを遂に実行に移した。それは、初めて挑戦するPCの換装である。これまで増設などは何度もやってきており、中をいじるのに慣れているとはいえ、最も難関と思えるのはCPUをM/Bに取り付けることにあると思っていた。
 最初、購入する予定のものは、M/BがGigabyteのGA-7N400 Pro2、CPUはコストパフォーマンスが最も高いBartonコア、FSB 333MB、L2Cache 512KBのAthlonXP 2500+のつもりだった。GA-7N400 Pro2を選んだ理由は、Socket Aプラットフォームでは唯一デュアルチャンネル・メモリー・アクセスに対応したNVIDIA nForce 2 Ultra 400 Chipsetを採用し、サウスブリッジはIEEE1394をサポートしたMCP-Tを積んでおり、しかも価格が1万円台とお買い得なところにあった。  ところが最寄りのショップであるヨドバシカメラにはM/Bがなく、できれば欲しいと思っていたAthlon 3200+もなかった。またメモリーとの相性がシビアであることも懸念され、一時購入をあきらめかけた。しかし、念のため少し遠方のソフマップへ行ってみると、現PCと同じメーカーMSIのK7N2 Delta-ILSRが置いてあり、しかも以前あったヨドバシカメラよりも価格が安いではないか!!
 また、Athlon 3200+も思ったほど高くない値段で売っていた。そこで、当初の予定を変更し、結局Athlon 3200+とK7N2 Delta-ILSRを購入、DDR 400のメモリーはお預けにして、手持ちのDDR 333を使用することにした。以上が11月30日の出来事である。帰宅して、早速難関のCPUの取り付けに挑戦したが、何とこれはいともあっさりと終了してしまったではないか。やれやれ、後はそのままHDDを接続し、メモリーを取り付ければすぐにでも快適なPC生活に浸れるはずだった。ところが......心の片隅で思っていた最悪の事態に陥ることになってしまったのだ。

 セットアップが終わり、期待感の中に一抹の不安を感じながらも電源オン、WinXPの起動ロゴは出た......しかし、あえなくブルースクリーンが出てしまう。これはOSとハードの間に異常がある時の画面だ。とりあえず、一番懸念していたメモリーを疑いMemTest-86を実行、手持ちのDDR 333はエラーのオンパレードだ。一枚は、前のM/Bでもダメだったので、どうやら不良品に当たってしまったんだろう。今更分かったところでどうしようもないが...。一枚ずつ試すともう一枚の方はエラーが出ないので、これで起動してみる。これでもブルースクリーンは相変わらずだ。
 ここで、はたと行き詰まってしまい、思案の末元に戻すことにしたが、これがまた大変で、オンボード機能への配線が実に面倒なのだ。ははあ、これが自作の醍醐味なのか...って冗談じゃない、面倒で面倒でちっとも楽しくなんかない。それもこれも配線に関する確実なマニュアルがないから、自分でメモをとっておかないとえらいことになるのです。それはともかく、換装開始してから元に戻すまで、要した時間は約10時間!! なんてこったい。
 M/Bがはずれなのか、メモリーがいかれているのか確実性がないが、とりあえず翌日仕事の帰りに、ヨドバシカメラへ行き相談してみたが、分かったことはメーカー製のメモリーは、DDR 400のメモリー512MBが2枚で4万円もするということと、約半額のバルク・メモリーは動作保証がなく、不具合の原因が特定できないので購入して試すこともできないという、どうにもならない状況にあるということだったのだ。

 いったんはあきらめかけた? CPUとM/Bで53,000円もするものを、そんな訳ないよね。これは、挑戦あるのみだ。いろいろ考えた末出した結論は、ドライバ情報の削除である。前のM/B等の情報をOSが記録しているため、違う環境に接続したことにより、ハードを認識できないというのがその理由だ。  
 しかし、メモリーに不安を抱えたままでは、いまいち落ち着かない。できるだけ確実な情報を求めて、翌日、購入店まで行き話してみた。さすがにソフマップの担当者は詳しく、すぐに私が出した結論と同じことを言った。これは、もうOSの再インストールをした方が早そうだ。徹底的にカスタマイズした前の環境に戻るには、気が遠くなるような作業が必要だが、XP一発にすれば、この際、不要なアプリの整理や、ファイルシステムをNTFSにすることも可能だ。よし、決めた、この店にあるメモリーについて店員と話すと、Chipsetとの相性問題が少ないものを安価で売っているようだ。ものはついでということで、DDR 400 512MBを2枚購入した。これで、すっきりと設置できるというものだ。
 この時点では、この後OSのインストールに大変な苦労をすることになるとは、知るよしもなかった。

 久しぶりのOSクリーンインストールである。使用ドライブは、この日のために暖めてきた最速ドライブMAXTORの8MBキャッシュ120GBのものだ。フォーマットはあらかじめNTFSでやってある。従って、セットアップディスクからそのままインストールできるはずであった。ところがインストールの前に、どういう訳か現在のファイルシステムをそのまま使用するというメニューが現れず、再度フォーマットせざるを得なくなる。この後が地獄であった。フォーマットが100%終了した後で、結局フォーマットできません、ディスクが壊れている可能性がありますとのメッセージか出るのみ。時間がものすごくかかるほかに、途中ではなく最後にこの無情なメッセージが出るのだ。
 何度やっても同じなので、あきらめてMeの起動ディスクで起動しfdiskでいったんFATでフォーマットしてみることにした。これまた久しぶりの実行である。覚えているはずだったが、どういう訳か何度やってもNTFSのままである。やむなく、今度は98SEの起動ディスクからfdiskを実行してみた。ところが、起動しない、あれ?どういう訳だとまた試行錯誤、結局このディスクは2枚組なので、1枚目に戻さなくてはfdiskは起動しないのだった。これに気づくのに、もうセットアップに入ってから数時間が経過している。
 結局、このディスクでもNTFSをFATでフォーマットできなかった。やむを得ず、元使用していたトリプルブートのディスクを使用し、2000が入っているCドライブにインストールしてみることにした。これならばFATでフォーマットされているから、メニューが出るはずである。案の定だった。そして、別メニューのNTFSに変換するを選んで実行したところ、やっと最後まで行った段階で無事フォーマット画面から先に進んだのだ。この後はもうインストールメニューが進むだけなので、もうほぼ安心できる。
 所定の画面が出た後、インストールは完了した。しかし、このドライブは取り外したM/Bを使用して、いずれもう1台のマシンとして使用する予定のものである。理由は分からないが、とにかくFATでフォーマットされたドライブにインストールすることは可能だということが分かった。それでは、もう一度fdiskに挑戦してみようではないか。せっかくインストールしたが、これは後でバックアップから元に戻すとして、再度MAXTORを接続し、fdiskに挑戦した。そして、今度はうまくいったのだ。よくは分からなかったが、何とかフォーマットする画面にたどり着いた。ところが、120GBあるはずのドライブ容量が、半分でしか認識しない。何度かトライしてみたが、結局同じだった。それで、結果としては二つのパーティションのあるFATドライブができあがった。後で分かったことだが、98SEのfdiskは64GBまでしか認識しないというのがその理由だった。
 いよいよ、試行したときの方法でインストールを実行、何時間かかったか分からないくらいの時間で、やっとの思いでインストールが完了したのだった。

 さて、無事にWinXPは起動した。これから以前の環境近づくには、気の遠くなるような作業が必要だ。てもまあ最近やることがなくなっていたから、コツコツとやっていくことにしましょうか。さしあたって、定番の表示関係をクラシックに変更し、デスクトップアイコンの表示も以前と同じように設定する。次に、分割されているDドライブを見てみると未割り当てになっているので、OSでフォーマットしてからアクティブにする。ツールのPartition Magicでフォーマットするより時間は大幅にかかるが、この方が確実で不具合が出にくいのだ。完了後はちょうど半分に分割されており、これではOSドライブとしては多すぎるので、容量の変更にはPartition Magicを使用する。これも時間の問題で、特に事故もなく終了。これでやっとNTFSのWinXP環境が完成だ。
 その後結構大変だったのは、自前サーバーの設定、BlackICEの環境移動、ダイナミックDNSの設定などだ。初めてやったときのことはうろ覚えなので、また最初から悪戦苦闘であったものの、何とか完成した。不具合はある程度出るが、これは使い込んでいけば解消されると思う。

 細かい環境は徐々にやっていくとして、早速ハードの性能をベンチマークしてみた。購入時にお店の人が、BIOSやドライバはすぐアブデートしてくださいと言っていたが、とりあえずそのまま実行してみた。思ったほどではないので、やはりアブデートすることにした。MSIのLiveUpdateを実行したところ、結構アップしている。BIOSとシステムドライバをアップしたが、今度はBIOSのアップはOSから直接できた(以前は、いったんデータをFDに書き込んでからだった)。
 これで、最新の状態でベンチマーク(CrystalMark08使用)したところ、HDDの速度がかなりアップした。前PCでは最速が、SMASUNGの40MB/sだったが、今度のメインドライブMAXTORの8MBキャッシュのもので、50MB/s超を記録した。肝心のデュアルチャンネルメモリーの効果は期待したほどではなかった。この辺はやはりIntelほどの効果はないようだ。それでも、前PCの約2倍のスピードとなった。さらに、意外なことにFFXI1.1では、前PCが3000程度だったのが、4000を超える結果となった。G/Bはそのままだから、CPUやメモリーの速度アップが影響しているのだろう。

 今回のPC換装は、ハード的にはそれほど困難なものではなかった。購入したAthlonのリテールパッケージは、熱伝導シートがついており、面倒だなと思っていたグリスを塗る作業が不要だったのも大きい。
 また、副産物としてPCケースの排気ファンに取り付けられていた、CPUの部分に被さるようについていたフードを取り外したところ、ケース内の空気の循環がよくなり、CPU、HDDの温度が約10度も低下した。前面の吸気ファンはM/Bから電源をとっていたが、そのまま取り付けたところなんと逆回転になってしまい、排気ファンとなってしまった。単純に+-の問題なのか不明だが、コネクターは逆刺しができないので、ファンそのものを反対向きに取り付けたところ、風量が大幅にアップし、このためHDD温度も低下したのだろう。最近の寒い部屋の環境では20度前後を保っているし、CPU温度も30度代で安定している。

 今後の予定として、取り外したものを寄せ集めると、ケースがあればもう1台PCが造れるので、近々実行したいと思っている。