オーディオ・コラム

2002/06/25 レコード & CD
 わたし位の年齢になると、両方とも腐るほどの経験を積んでいることになる。およそレコードというものに親しむことになったのは、小学校5年生の時だ。最初は家にあったSPからで、あの黒い円盤から音が出るのが何とも不思議でたまらなかった。当時としては高級品だったレコードプレーヤーを家で購入、サービスでつけてもらったのが、クラシックのモノラル45回転ドーナッ盤だ。曲は大好きだったロッシーニの「ウィリアムテル序曲」、当然に好きなフレーズはTVドラマ「ローンレンジャー」のテーマである。
 しばらくして、自分専用のラジオを持つことになり、中学1年の終わり頃から、いわゆるヒットパレードなる番組を探し回ることに。AMなので田舎に住んでいても東京の放送が夜になるとよく入り、ノイズだらけでも必死に聴いたものだ。感覚的に聴くものは洋楽で、ていうか日本のミュージックシーンは歌謡曲ばかりで、洋楽系は主にアメリカのカバーが全盛だった。
 ところで、急遽このページを起こすことにしたのは、今話題のCCCDを自ら経験したから。これについても持論は有るけど、客観的な事実として、音が悪いということ。本来音がいいといわれているはずのCDである。実際はよくできたアナログレコードの方が音はよいのだが、保存性がよいという点ではCDが勝る。ただ、実際の保存性は時間が経過してみなければ、確かなことはわからないらしい。経験としてPCのデータを書き込んだ場合の保存性はMOが圧倒し、特にパケットライトでCD-RWに書き込んだものは、短期間で消失するという経験があり、安全性はCD-RWにではなく、通常にCD-Rへ書き込んだものの方が高い。今のところ、CDに対する過剰な期待はしない方がいいように思う。さて、CCCDについての緒論はいろいろあれど、音が悪いのは致命的な事実である。このことだけで、CCCDは否定しきれてしまうのでないかと思っている。どっちみち金もないから、不買運動でもしましょうかね。
2002/08/10 CCCD騒動(1)
 その後のCCCDの騒動は一段落のようである。理由は、ほとんどリッピング防止の役に立たなかったためと推測される。古いドライブには効果があったようだけど、このところ新ドライブの発表やファームウェアの追加などが相次ぎ、それどころではなくなっているのかも。事実私のドライブでもリッピング可能であった。防止には役立たず、音質は劣化するわでどうなるのか。より強化してくることが危惧されるね。著作権法上の問題を解決もせず、自らの利益優先の姿勢は、逆に音楽文化の衰退を招くことも考えられる。
 ところで、CDの音はそんなにいいと思ってますか? ノイズの問題はともかくとして、音の成分を考えればよくできたアナログレコードの方が音質は良く、安易なコピーもできない。このメリットを生かして、いっそアナログへ戻したらどうですかね。それがいやなら、コピー防止なんてけちな事言わないで、逆療法ですべてOKにしてみるのも考えてみてはどうでしょう?
 実際、WAVと違いMP3なんてオリジナルコピーじゃないし、音質や商品価値として何もないわけだから、これで満足している人が何人いるのかね。私のMP3利用法は、CDが入手不可能なものはこれで我慢する、CDが入手できれば購入しMP3に落としてパソ等で聴く、といった具合。決して、CDの売れ行きに影響するような利用はしていない。結局オリジナルCDの価値が高まれば、MP3だけで終わらす人は少なくなるんじゃないかな? また、レンタルCDの存在は、かなり影響あると思われるけどどうでしょう?
 価値を高めようとする努力もせずに、CDの規格も守らずに、ただコピー防止のみに走る今の音楽業界は、考え方が本末転倒だ。逆にMP3ではとても出せないような音のCDを開発しようとするのが筋というものではないかね。個人使用を認めている著作権法に抵触しているのは、自分達だということを認識すべきだね。
 その他技術的な問題点は
 http://www.zdnet.co.jp/news/0203/13/cdswhy.html
が参考になると思う。
 この問題はもうこれくらいにして、次回はもっと楽しい話ができればと思っている。
2002/08/13 CCCD騒動(2)
 やっぱり楽しい話はまだ無理か。今日フト思った、CCCDのこと。いったい、あんなに音質悪化させて、購入したひとへの保証はどうなるんだろうとね。コピーコントロールシーディーだって? 規格はずれのものにCDと名乗る資格も権利もないはずだ。だからCD専用サイトでは銀色円盤などと表現している。業界の無責任な対応の実態は、昨日発売された、PC Japan誌の9月号「萩原健太のデジタル音楽館」に詳しく載っている。是非一読を。
 萩原氏は音のプロだから、リッピングの方法もずいぶん凝っている。私の場合凝っていると言えば、音圧を一定に揃えるところかな。CDexでリッピングしたWAVファイルを、SoundEngine2.31(2.92が最新だが、このバージョンが使いやすい)で読み込み、前後の空き領域を削除、次に前後に0.5秒の空きを挿入、ステレオ音源はこの時点でモノに合成、その後このアプリだけで出来るオートマキシマイズで音圧を揃える、ここで注意しておくけど音量ではなく音圧を揃えるということ。他の同種アプリではノーマライズは出来ても聴感上の音量は一定にはならないのだ。
 で、上書きしこれをCDexのVBRを使ってMP3に落とすわけ。DLしたMP3はAudioactiveでいったんWAVに戻し、その後は同じ工程でMP3を作成している。WAVに戻すのはいろいろやったが、Audioactiveで戻すのがもっとも音質がいいようなので、これを使用している。一工程省くためにSoundEngineで直接読み込む手もあるが、使用しているのがVBMP3.DLLなので、音質が弱冠落ちてしまう。最近VBMP3.DLL改が出たので、これに変えるとよくなるが...。実際、GratzerSoundStationで試してみたところ、驚くほど音質向上がみられた。是非一度お試しを。VBMP3.DLL改の入手先は
 http://home7.highway.ne.jp/Kobarin/
へどうぞ。
 オーディオのエンコーダーといえば、Monkey'sAudioも新しくなって使いやすくなったし、ライセンス料不要の次世代エンコーダーOggVorbisもいよいよ正式版がリリースされた。早速使ってみたが、以前のに比べエンコード速度がずいぶん速くなったようだ。それでも、これほど広まってしまったMP3に取って代わるのは、よほどライセンス料に関したトラブルがMP3で起きなくては無理だと思っている。いずれにしても、銀色円盤の不愉快な存在は無視して、楽しいエンコードの世界にどっぷりと浸れそうだ。
2004/03/14 オーディオ装置
 このページも久しぶりの更新だ。My PC Infoにもあるように、現在のPCにおけるオーディオ環境は、ONKYO SE-U55とONKYO GX-D90が肝になっている。前者は光出力のあるプロセッサーユニットで、後者は光入力のあるアンプ付きスピーカーだ。
 以前使っていたYAMAHA YST-M45Dは、ダイレクトにUSB出力ができるアンプ付きスピーカーで、これもかなり音質はよかったが、 ONKYOはさらにクリアーな音質となっている。
 私が現在使用しているオーディオ装置は、相当以前に購入したもので、スピーカーにいたっては、かつて名機と呼ばれた「ダイアトーン DS-251 MK-U」であり、すでに約30年が経過しているが、未だに現役である。
 現代では、フルオーディオ装置を使用している人は、ものすご〜く少ないことであろう。なにしろ、家庭での環境で、ウーファーの口径が30cmであることが必須の時代のことである。30cmスピーカーを使うのが、オーディオマニアとしての必須条件であった。しかし、これはものすごくでかくて、狭い家では置き場所に困るほどで、価格も一台10万円もしたから、とても買えなかった。
 そこで、妥協の産物として25cmスピーカーが登場したのであった。ロック系を聴くのには最適といわれた、硬質の音を出すスピーカーで、使い込むほどに音質がよくなるものだった。いまでも、ミニコンポなんぞとは次元の違う音で鳴ってくれている。
 いくらデジタル時代になろうとも、結局音の出口のスピーカーはアナログだからね。この装置で、アナログレコードとCDを聴き比べると、アナログの方が遙かに音質がいいことがよく分かる。アンプはさすがにへたってきたが、プレーヤーはテクニクスのダイレクトドライブで、これも何の支障もなく現役だ。
 置き場所さえあれば、アナログレコードのデジタル化を、何とか元気なうちに完成させたいものだと思っているが、いかんせん部屋が狭くて置き場所がない状況で、いつになったらできるのか皆目見当もつかない。実現できないうちに、死ぬかヨレヨレになるのかもしれない。
2004/04/03 録音
 私にとってOLDIESとAudioは、切っても切れない関係だ。小学生の頃からの知り合いで、中学3年で同級生になり家も近かったので親しくなり、家へ遊びに行くようになった友人がいた。彼はAudioのほとんどプロに近い人物で、その後本物のプロになる。その彼の影響で私もAudioに興味を持ち始めた。
 彼は、The Beatlesが好きだったが、私は、Jan & DeanThe Beach Boysが好きだった。好みは違えど、音に関しては同じである。私の家は裕福とはいえなかったが、彼の家はかなりの資産家で、高価なAudio装置をたくさん持っていた。この頃音楽を録音するのは、オープンリールテープデッキで、民生用としては、SONY、TEAC、AKAIが3大メーカーだった。TEAC、AKAIはプロユースに近く、民生用としては高価で手の出る代物ではなかったが、SONYは比較的安価で性能もいいデッキを出していた。
 プロが使う録音機は、ツートラ76機でテープ幅も民生用の倍の広さだった。その1ランク下が、ツートラ38(サンパチ)機でテープ幅は民生用と同じだった。76とか38というのは、テープが1秒間に進む長さのことで、76cm/s,38cm/sと表記する。スピードと幅が広ければそれだけ音質がいいのは、アナログ録音の特徴でもある。しかし、高価なテープを膨大に消費することになり、ランニングコストを考えると、とても民生用としては使えなかった。
 そこで内部のアンプ等の音質向上が図られ、テープスピードを19cm/sにし、4トラックにして往復録音可能となったものが、民生用のスタンダードになっていた。また、速度の切替えができ9.5cm/sにし、さらにランニングコストをよくしたものもあったが、これはさすがに音楽録音には使えなかったので、会話の長時間録音などに使用していた。
 手頃な価格のSONY製のデッキは、確か型番がST-250Aというものだったように記憶している。操作は電子式のボタンではなく、メカニカル式のレバーで行っていた。また、テープの大きさは号で表記され、7号が標準で、小型のものが5号、プロ用は10号だったと思う。英会話の練習などに使うものは3号なんてサイズのものもあった。音楽用は、5と7だったね。
 当時は1964年のことで、彼が録音していたラジオの音楽番組で貴重な音をよく聴かしてもらっていた。日本で発売されなかったりした曲は、ことさらに貴重であった。録音ができるということは、音楽を聴く環境として驚くべき状況といえた。あの曲が聴きたいと思っても、ヒットしているときならラジオでよく聴けたが、時期が過ぎてしまうとレコードを買って聴くしかなかったし、そうはいってもそんなに何枚も買えるほど小遣いももらっていないし、テープレコーダーはあこがれのマシンだった。
2004/05/10 音源の分割
 今回はちょっと話題が、現在にタイムスリップです。8日から9日にかけて熊谷に住んでいる長女のところへ出かけてまして、9日は更新を一休みし、帰ってきてからフト思いついて、以前アナログ・レコードからMDに録音したものを、PCで取り込んでみました。
 一時MDにも凝ったことがありましたが、最近ではとんとご無沙汰ですね。MDLPなるものがでてから、新しいデッキを買う気にもならず、音楽はほとんどPCで聴いてますから、MDなんぞ出る幕がない。携帯用プレーヤーもMDが壊れてから聴かなくなったし、他の圧縮音源のものも買う気がせず、今では外出時に聴くこともなくなったなあ。
 とはいえ、PCでの音源としては、アナログ・レコードから再度取り込むのも面倒なので、MDを久しぶりで使用してやってみたわけです。
 使うアプリはSoundEngineのみ。全部で36曲をそのまま録音、デバイスはONKYO SE-U55で楽勝。しんどいのは、時間がもろにかかることですね。終了後、SoundEngineの分割機能を使用して、1曲ずつWAVとして保存、アーティスト名、曲名を正しく修正し、音源としての編集は音量そろえとモノラル化。いやあ〜、くたびれたのなんのって。
 でも、これで貴重な音源をCD化もできるし、mp3化もできるし苦労のしがいがあるね。
2004/05/20 日本のCDはなぜ高価なのか
 恐ろしい話です。詳細は次のリンク先を照会してください。
 http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0405/19/news045.html
 あまりにも恐ろしい話なので、コメントは差し控えます。
2004/07/27 アナログ・レコードからWAVファイルを作成する
 何年ぶりかでレコード・プレーヤーで、アナログ・レコードからWAVファイルを作成するべく、動作確認してみました。幸いカートリッジは問題なく音を拾ってくれていましたが、アンプのフォノ入力が接触不良で、まともに音が出ません。そこで、接点回復スプレーを吹きかけて、切替えスイッチを何度も動かしてみると、何とか音が出るようになりました。
 次に、Rec Out端子からONKYO SE-U55のアナログ入力へ接続するのですが、あいにくとケーブルの長さが足りません。長いのを買うには、ケーブルが大量に余っていてもったいないです。しばし考えて、以前使用していたビデオ・セレクターの音声部分を介して接続してみたところ、うまく動作しました。やれやれ、これで後はレコードをプレイしながら、SoundEngineで録音します。
 デジタルと違い、録音時間はもろに必要ですが、これは以前よくやったことで、曲を聴きながら終了するのを待ちます。アナログならではの味わいです。LPなどはまとめて録音してしまい、曲間にマーキングを入れると分割保存ができます。曲間にノイズが混入しているとうまく分割できないことがあるので、ここは自動ではなく手動で行う方が確実です。
 当然に録音したものは編集して、大事な大事なWAVファイルとして保存します。聴くときは、mp3にエンコードして聴くことになります。WEBではなかなかゲットできず、これまで聴くことができなかったものも、これで安心して聴くことができます。
 それにしても、久しぶりにオーディオ操作をしたなあという実感です。PCでCDからリッピングしてWAVファイルを作成するようなイージーさはかけらもなく、いかにも人間的な動作の連続でした。
 何となく、自然に回帰したようなすがすがしい気分ですね。この気分は、CD世代の人たちにとって、永遠に味わうことのできないものでしょうね。
2004/09/08 CCCDはCD/DVDプレーヤーを壊すことがある!!
 以前秋葉で購入したDVDプレーヤーが、僅か数ヶ月で壊れてしまい交換したことは、既にお伝えしたとおりですが、今となってこれはCCCDが原因だったのではとの疑いが濃くなってきています。
 それというのも、最近娘のミニコンポのCDプレーヤーに全く同じ症状が発生し、修理に出したのですが、このときにもしやと思い当たることがあったのです。それは、この症状が全く同じで、トレイが全く反応せずディスクの挿入・取出ができなくなるというものでした。
 そして、共通しているのは、最近のCDをレンタルでよく聴いていたことでした。娘にCCCDのことを知っているかどうか尋ねると知っているとのことで、それには特殊なマークが付されているとのことでした。
 そのマークはどんなものか、またそのディスクを持っているかどうか確認すると、持っているとの返事。で、見せてもらったところ、それには世にも恐ろしげなCCCD関係のマークがあり、肝心のCompact Disc Audioというロゴはどこをどう見ても見あたりませんでした。
 当然といえば当然です。CDの規格からはずれた物なのですから、そのマークを付したり、名乗ったりすることはできません。つまり、CDではないのです。また、どのCDプレーヤーでも再生できるかどうかは保証しませんとか何とか、恥も外聞もない文句までたれているではないですか!! 何たるあほかいな!!
 症状が出たときに、もしレンタルしたものが入っていたとしたら......ぞっとしますね。念のため、蓋を開けてみましたが、ミニコンポは中がもの凄く複雑で、ディスクを取り出すことはできませんでした。入ったまま修理に出し、約3週間かかって戻ってきました。この間の遅延料金の損害は誰が弁償してくれるのでしょう?
 もちろん、100% CCCDが原因であるとの証拠はありませんから、問題にもされないことでしょう。しかし、2台ともさっきまで使えていたのが、突然うんともすんとも言わなくなるのですから変です。何台も壊れた長い経験から見ても、このような壊れ方をしたことは1度もありません。
 それが、短期間に2台も同じ症状で壊れたのですから、状況証拠からCCCDが原因であると、ほぼ100%断定できると思われるのです。
 仕方なく、購入したものやレンタルしたものは、CD-Rに焼いて聴くしかありません。ええい、面倒くさい!! よっぽど暇人で、CD-Rの焼き焼き大好き人間でもなければ、こんなことしたくもないです。
 やむを得ず、情報をあさりリッピングする方法を見つけました。しかし、それにはドライブの性能が密接に関係しているのです。幸い私の最新ドライブのPLEXTORは大丈夫でした。方法は、いずれ別のページでとりまとめておくとして、何とか成功して聴くことができるようになりましたが、何だがこれって変だと思いませんか?
 ちゃんと料金を支払って、購入したりレンタルしたりしている者が、わざわざCD-Rに焼かなければ聴けないなんて......。本末転倒ではないですか??
 絶対に許すまじ、CCCDを撲滅せよ!! どうやって?? せいぜい、ことある事にこの事実を喧伝するしかないですね。
2004/09/18 CCCDの行く末
 CCCDの先駆者ともいえるエイベックスが、弾力的な運用を決定したそうです。詳しくは、
 http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0409/17/news027.html
を参照してください。
 この記事を見てあらためて思うのは、アナログ・レコードの音質の  良さについてです。かつて、オーディオ技術は自然界の音をいかにして再現するかについて、努力、開発に心血を注いでいました。
 昔は、10万ヘルツを超える周波数再生能力があるスピーカーが存在し、MCカートリッジでは5万ヘルツの周波数再生能力を持つものがありました。人間の可聴周波数帯域は2万ヘルツまでといわれています。では、なぜこの可聴帯域を超える再生能力が必要なのでしょうか?
 後にオーディオ分野のプロになった友人の説明では、可聴帯域の倍に当たる周波数に重要な音楽成分があるため、それを再現することによって、より自然の音に近づくというものでした。実際に聴こえなくても、音楽の微妙なニュアンスを伝えるものとして、非常に重要なものと考えられており、実際に音質重視のクラシックやジャズのレコードでは、録音からレコード製作に至る過程で高価な機器が使用されていました。
 物には耐用年数がその種類によってある程度定められており、使用することによって生じる損料というものも制作費に加算されます。高価な機器はなぜ高価かといいますと、部品の材料に高価な物を使用しているからです。最も高価なものと言えば金ですね。
 アナログ音声の伝達回路に、効率が良く、劣化の少ない金属を使うため、最終的なレコードになったときの音質が全く別物になるのです。その点日本語では大衆音楽と表現されたポップスでは、売ることに主眼が置かれ、いかにして儲けるかを最重点課題としていましたから、こんな制作方法はとれませんね。
 そのため、このジャンルのレコードはクラシックやジャズに比較して音質も悪く、レコード盤そのものの品質も余りよいとはいえない物が使用されていました。安く作って高く、沢山売ることが、手っ取り早く儲ける手段だったのです。
 質のことは二の次に近かったといえます。それでも、再生する段階でできる限り質の良い高性能機器を使用することによって、音質も改善されていました。しかし、アナログ・レコードの宿命である物理的ノイズは、避けることのできない問題でした。
 その問題を解決し、保存能力を高めるためにPCMという録音方法が考案されました。この技術を利用して、オランダのフィリップスと日本のソニーが規格化したのが、Compact Disc Digital Audioでした。その後、略してCDと呼ばれるようになります。
 ところが、その規格は人間の可聴周波数帯域は2万ヘルツが限度であることに着目し、それ以上の帯域をカットするという、今から考えれば暴挙ともいえるほど愚かなものでした。この帯域をカットするということが、どのような影響を与えるのか考えられて規格化したのかどうかは分かりませんが、これによって、音楽の微妙なニュアンスは伝わらなくなり、実際に聴いても所謂CD臭さが漂い、慣れなければとても聴くに堪えないものでした。
 (以下、続く)
2004/10/30 CCCDの末路
 ついにあの憎むべきCCCDに引導が渡される日が見えてきたようです。そこで今回は予定を変更して、PC雑誌等の情報によるものをまとめてみたいと思います。
 前回お伝えしたように、エイベックスの他にも独自のコピーコントロール規格のレーベルゲートという偽CDを出していたソニー(SME)も、普通の音楽CDとしてリリースすることを決定したそうです。
 これまで、ほとんどのCCCDを出してきた2社が一部だとしても手を引けば、何のメリットもないCCCDを出す意味は完全に失われることになります。非常に喜ぶべきことですが、それではなぜ増加しつつあったものを突然進路変更したのでしょうか?
 伝え聞くところによれば、エイベックスと日本レコード協会の会長であった依田巽という男が、退陣したことに端を発しているらしい。この依田が導入をごり押ししたCCCDに対する評価は、あらゆるところから避難を浴び、しかも、最大の目的としていた、不正コピーによるCDの売り上げが落ちたことの原因付けが崩れてきたことによるようです。
 つまり、不正コピーによってCDの売り上げが落ちた訳ではないことが、CCCDを導入しても売り上げが増加しなかったことによって、ようやく分かったらしいのですね。もし、売り上げがCCCDの導入によって増加すれば、「それみたことか、俺が言ったとおりではないか」と大見得を切れたはずなのに、ちっとも増加せず、それどころかかえって買い控えが起き、制作の現場からの反発や心あるアーティストの反発などが総体的なうねりとなって、静かに撲滅に向かって動いてきていたようです。
 この男は恐らくファシストなのでしょう。それには、両社のトップが入れ替わるという人事が影響しているようで、詳細は不明ですが、この男がある理由で辞めたとたんに、これらの動きが始まったという状況証拠からしてみれば、CCCD騒動を引き起した最大の犯罪者であると推測できます。
 発表された建前は、「CCCDを導入したことで、ユーザーに十分な著作権意識が啓蒙できた」だと。全く、よく言うものです。これではまるで自民党政府と同じではないですか、いやもはや自民党政府は存在せず、ファシスト小泉純一郎の一人舞台となってしまった今の日本の政治と同じではないですか?!
 もう一つ、iTunes Music Store (iTMS) の大成功が、目先の利益ばかり追求するアホな日本の経営者連中の、次のターゲットにされたことも原因と見られます。
 果たしてそううまくいきますかね? 何にしても、これでプレーヤーを2台も壊された恨みが少しは晴れるというものです。なお、東芝EMIだけは、本家のEMIが導入を続けるため、洋楽はCCCDを続けるとのこと。新譜の洋楽ファンは今しばらくの辛抱です。OLDIESも日本盤は最近CCCDが増えてきています。誰がそんなもの買うもんか!!と強く思いますね。
 他のレコード会社(今でもこういうんですよ、決してCD会社とは言いませんね)は、もともと導入に積極的ではなく、既に撤退したところも多く、CCCDで出されたものを本物のCDで出し直すものもあるとか。しかし、CCCDを買った人には何の保証もないそうで、これではまるで詐欺ですよ。お気の毒です。
 さて、ただひとつ残った東芝EMIの末路がむしろ楽しみになってきますね。アホなトップを抱えた現場サイドの方達も、実にお気の毒です。
2004/11/30 SONYのCD
 前回CCCDの末路について書きました。最近、家族がレンタルしたSONYの新譜CDは、CCCDではありませんでした。あの、信頼の置けるCompact Disc Digital Audioのロゴがちゃんと表示されていました。
 どうやら、CCCDが業界の自浄作用により駆逐されつつあるのは本物の様です。また、心配された輸入CDも、友人の話ではこれまでと変わりなく入ってきているとのことです。
 エイベックスなんぞは、OLDIESと何の関係もないから、腐ろうが何しようがどうでもいいですが、東芝EMIは密接な関係にありますから、気になるところです。
 ひょっとして、淡い期待がなくもないですが......。まあ、本家の方針である以上無理でしょうかね。
 ところで、我が盟友神谷氏主宰のバック・トゥ・ザ・ロック・レコード・サービスにも、海外のマニアが作製したCD-Rが入荷しているとのこと。これなんかは、自分でもアナログ・レコードから取りさえすれば、いくらでも作れるものです。気になったので、出来映えを確認してみたところ、パッケージやレーベルの印刷から、実に良くできていました。
 しかし、所詮CD-RはプレスCDに比べれば、保存性が悪いことに変わりはないし、満足に再生すらできない場合も比較にならないほど多く発生することが懸念されます。購入するときは、その点のリスクを承知で購入するべきでしょう。
 ただし、内容は著作権に触れるようなものはまずありませんから、心配はご無用です。それと、著作権法違反は親告罪ですから、著作権者からの告発がなければ成立しません。無駄にJASRAC何ぞを肥え太らせる必要は、全くありません。その辺について、誤解のないように。
 CCCDは自浄作用により撲滅に向かっていますが、次は著作権料ただ取りのJASRAC撲滅でしょうね。その存在は貴重な音楽文化の発展に対し、百害あって一利無しです。
2005/05/06 CCCDのその後ほか
 最近家族がレンタルしたものは、まだCCCDで出ていました。全くしつこいゴキブリのような奴等だね。仕方なく、Exact Audio Copyの出番と相成りました。いつになったら、あのCompact Disc Digital Audioのロゴが完全復活するんでしょうね。
 ところで、この連休中に部屋の片付けをしながら、オーディオの配置や配線をいろいろ考えたりしてました。現在の配置では、使っていないもののカセットデッキの置き場所がなく、アンプから離れたところへ仮置きしています。さて、どうしたものか......。
 このカセットデッキはONKYOのミニコンポ185に付属していたもので、本体はアンプ、チューナー、CDプレーヤーが一体となったものでした。しかし、CDプレーヤーのみ例によって早々にイカれてしまい、アンプ部分をビデオデッキの音を再生するために使用していました。カセットデッキはオーディオアンプに接続していましたが、最近では使用することもなくなっていたものでした。置いた場所をあらためてよく見ると、本体のアンプに届きそうな位置にあります。
 ここはひとつ、元の配置にしてみようかと考えて、配線をしてみました。このアンプは外部入力として、TAPEとMDというのがあります。TAPE部分にはビデオデッキからの出力がつながっています。これを、本来のカセットデッキに変更し、ビデオデッキはMD入力へつなぎ変えました。ついでに、PCに取り込むための入力セレクターに空きがあったので、ここへMDの出力から取り出したものを接続、これで、カセットデッキの音もPCで聴くことができるようになりました。
 もちろん、カセットテープに貴重な音が入っていたら、簡単にPCに取り込むこともできます。そして、いくつかのカセットテープを聴いてみました。録音のデータは約20年前でしたが、何の劣化もなくクリアないい音で鳴ってくれました。
 どれも相当前のものですが、この頃は全てMade In Japanなんですね。およそ製品の出来が違いますね。その後、日本の資本主義は海外へ進出していき、経済的帝国と化していきます。Made In Japanの品質と誇りを取り戻せるのはいつのことでしょうか?
 安けりゃいいってもんじゃないぞという見本みたいなもんです。一時の経営者達の責任を、現在の経営者は肝に銘じて、正しい方向を目指してもらいたいものです。ついでにSONYのことを書くと、自らの規格にあまり拘泥しないことでしょうね。VTRのベータ規格で敗れたことに対する怨念でもあるんでしょうかね。忘れるべきです。ベータが敗れた理由はハッキリしているんですからね。
 デジタル・レコーディングの規格では、MDがデジタル・カセットに勝ちましたが、ポータブル分野に注力したのが勝てた原因です。しかし、音の中身はというと、圧縮しないDATには遙かに及ばないし、草の根的に発展したmp3には圧縮規格としても勝てませんでしたからね。この辺りを今後の経営学の肥やしにして、何とか立ち直って欲しいものです。
2005/11/27 SONY BMGのXCP採用のCCCD
 自浄作用に向かっていたものと一安心していたのも、糠喜びになりつつあります。CCCD を撤廃する意向を見せていたSONY BMG が、何と8か月も前から、今度はより悪質な「コピー・プロテクション」を導入していたことが、白日の下にさらけ出されました。
 速報的なことは、ブログにも掲載しています。とにかく悪質きわまりないものです。ブログの記事はすぐ風化してしまうので、重要なものはサイトの方でも採り上げておこうと思います。
 全くしつこいゴキブリのような奴等だね、と前回書きましたが、最早ウィルスや悪質なスパイウェア並に成長してしまいました。一応二重になりますが、ブログに載せた概要を記載しておきます。

 XCPは何かというと、extended copy protectionの略で、コピー防止技術の一つ。Red Bookに準拠しつつ、音質も損なわずに、音楽CD著作物を保護する、とのことですが問題は、Rootkitを利用していることです。
 rootkitとは何かというと、 「IT用語辞典e-words」から引用
読み方 : ルートキット
 クラッカーが遠隔地のコンピュータに不正に侵入した後に利用するソフトウェアをまとめたパッケージ。
 セキュリティホールなどを利用して他人のコンピュータに不正侵入を行なった攻撃者は、侵入を隠蔽するためのログの改ざんツール、侵入口が塞がれても再び侵入できるようにする裏口(バックドア)ツール、侵入に気付かれないための改ざんされたシステムコマンド群などをインストールする。これらを素早く導入するため、一連のソフトを使いやすいパッケージにまとめたものがrootkitで、いくつかの種類がある。
 これらのソフトのほかにも、ネットワークを盗聴するスニッファツールや、侵入したコンピュータを踏み台にして他のコンピュータを攻撃するための攻撃ツールなどがパッケージされたものもある。

 しかも、現在の処いったん入ってしまうと、病原菌の活動を抑えるくらいで、駆除もできず、システムの復元も無効で、クリーンにするには、XCP CCCDを再生する直前のバックアップ・イメージから復元するか、OS再インストールしか方法がない、つまり完璧にPC環境を破壊してしまうのですね。
 果たしてこの銀色円盤、EAC でまともなものに再作成できるものなのでしょうか?
 一応考えられるのは、CD 自動起動をオフにして、マウント後にエクスプローラで開き、中身を確認することですかね。CD リッパーを起動しておいてから、CD をマウントしても、自動起動はせずに、リッパーが読み込んでくれますから、これで音楽データのみリッピングすればいいように思うのですが。
 実践しようにも、ブツがないのでできません。そのうち、有志が実験してくれるでしょうから、ネットの情報に注目したいですね。
2006/07/03 モア・ベターなWAVファイル化の方法
 古いレコードを整理、音源はWAVファイル化し、ジャケットなどはスキャナーで取り込みます。大がかりな整理は初めてなので、実践してみて気がついたことをまとめておきたいと思います。
 レコードの保存に最も注意を要するのが湿気対策です。しかし、個人の家庭では経済的にも場所的にも限界があるため、長い間にはどうしても黴の被害に遭うことになります。私の場合も、主に場所的な制約から、湿気対策には防湿剤を使用していましたが十分な管理はできませんでした。
 しかし、その被害を最小限にして何とかPCへの取り込みを行うべく、例え1回の取り込みにのみ有効だとしても、できる限りノイズがなくなるような努力をしています。その方法を、つぎにまとめておきますが、音源はモノラルを対象とし、使用するツールは SoundEngineです。
 なお、用語の意味としてここでは、クラック・ノイズはひび割れや傷によるノイズを意味し、プチ・ノイズは聴感上「プチ」っと一瞬だけ聞こえるものを意味します。

a とりあえず聴感上のノイズを確認するため再生してみる。
b 傷などのクラック・ノイズか、ゴミや黴などによるプチ・ノイズかどうか判別する。判別は、WAVの波形を見て、怪しいところを再度再生してみる。
c ノイズが曲の始めと終わりだけなら、比較的簡単に消すことができます。プチ・ノイズが生じている部分は、細い波形が一瞬だけ高くなっていますので、その部分を選択して、ボリュームを下げることにより消すことができるのです。選択する前に、波形を左右に広げておきます。+アイコンを3回ほどクリックするといいでしょう。
d 曲の途中のノイズが片方のトラックのみならば、手っ取り早い方法があります。それは、読み込んだものをL-R分割して保存し、ノイズがない方を読み込んで波形を整えて保存する方法です。
e この高い波形がなくノイズが太く聴こえる場合は、クラック・ノイズであることが多いので、この場合は別の方法を試します。
f プチ・ノイズであると判明し、位置が異なり左右に現われる場合は、かなり難しくなりますが、原因がゴミなどの場合が多いので、水で拭くと落ちることがあるんです。これはもう運を天に任せるしかないですが、やれるだけのことはやってみて損はしません。うまくいったときは、「やった!!」と叫ぶこと請け合いです。
 (以下、続く)
2008/01/26 フォノ・イコライザー
 ここを更新するのは約1年半ぶりか......。オーディオって最近はネタがないですからね。
 ところで、昨年の暮れ前に、アンプに登載されたフォノ・イコライザーが遂に壊れました。
 古いレコードを整理、音源はWAVファイル化するためには、必須のものです。これがイカれてしまうと、アンプなんてなんの価値もなくなります。
 修理するにも古すぎて果たして可能かどうかの問題もあります。
 今のところ、OLDIESはPCで聞いているので、スピーカーをドライブさせる為のアンプは不要に近い状況なのです。
 最近ではPCも古くなってしまい、ハード的にグレード・アップさせる必要もなくなり、OSやアプリも現状で充分です。
 したがって、どれにもお金を使う必要がありません。しかし、頼みの綱のフォノ・イコライザーが壊れたとなると、これはもう、アンプを買い換えなくてはなりません。
 ところが、最近のアナログ・アンプはMCに対応しているのが高級なものばかりで、中級クラスではほとんどがMMにしか対応していません。
 そこで考えたのが、専用フォノ・イコライザーを購入することでした。以前ならば、お店へ行きカタログを各種収集してジックリと何にするか研究したものですが、今ではインターネットという便利なモノがあります。
 ええ、もちろんカタログも必要ですが、まずはWEB検索です。
 さて、キーワードを入力してみると、へぇ〜という情報が見つかりました。
 予想どおりのものは見つかったんですが、購入可能な価格で求める機能があるものはたった!!一種類でした。
 ブツは、audio-technicaのAT-PEQ20というもので、MC&MMカートリッジに対応する数少ないもの。
 価格は25000円也を、ヨドバシ・カメラで17820円でした。10%のポイントは次女へプレゼントです。
 ちなみにネットでの通信販売では、送料込みで17300円でしたが、ポイントが効いて結局こちらの方が安くてよかったです。
 利得は予想以上で、イコライザーからダイレクトにPC Sound Unitに接続できました。
 これでまたアナログ・レコードの整理ができるというものです。
 しかし、今後の展開が心配ですね。この機種がなくなってしまうと、MCカートリッジ対応のものはもの凄い高額になってしまうのです。
 現代社会のように、一時は二極化が言われていましたが、アンプでMC対応のものは、金持ち用のしか出ていません。
 MMならば中級クラスでいいものはあるんですが......。
 現代社会・政治を如実に反映しているのが、今のオーディオ界ということになりそうですね。