Surfin' & Hot Rod Music
2007/06/16 BLOG LOG
このページの構成を見てみると、まさにブログ形式ですね。もっと気の利いたものが作れないのかとも思いますが、私のように見た目より内容を重要視する者にとっては、あまり意味がないことです。
そんな訳で、これまでブログで書き散らしてきましたが、何せブログは過去ログへのインデックス作成が困難又は不可能で、記事の量が増えてくると収拾がつかなくなります。
そこで、過去ログを見ながら、S & Hに関連した記事をまとめることにしました。HTMLファイルでまとめてしまえば、インデックスも比較的簡単に作成できますから、今後のブログ記事を書く際にも便利になると思います。
とりあえず、開設から最新までのデータを掲載すると共に、若干の修正をしています。また、今後の加筆修正はブログ本体ではなく、こちらで行いたいと思っています。なお、INDEXボタンはまだ有効ではありません。
2007/06/17 INDEX
有効になりました。
2007/06/24 ADD
Big "T" を追加しました。
2007/06/27 ADD
Surfin' Bird を追加しました。
2007/06/28 ADD
Surfin' Bird(2) を追加しました。
2007/07/01 ADD
R.P.M.(3) を追加しました。
2007/07/03 ADD
California Sun(2) を追加しました。
2007/07/08 ADD
The Rivieras を追加しました。
2007/07/14 ADD
The City Surfers を追加しました。
2007/07/16 ADD
The Rivieras(2) を追加しました。
2007/07/19 ADD
Drag Bike Boogie を追加しました。
2007/07/26 ADD
R.P.M.(4) を追加しました。
2007/08/17 ADD
Dick Dale(3) を追加しました。
2007/08/29 ADD
Everybody's Surfin' を追加しました。
2007/09/06 ADD
Skateboard Craze を追加しました。
2007/09/16 ADD
Show Biz を追加しました。
2007/10/23 ADD
The Crusher を追加しました。
2007/11/10 ADD
Surf Blast を追加しました。
2007/12/18 ADD
Rev-Up を追加しました。
2008/02/12 ADD 
Ridin' Trails を追加しました。
Murphy The Surfie
2006/04/23(Sun) 17:45:04
The SurfarisがThe Beach Boysと一緒にハワイやオーストラリア・ツアーを行ったとき、現地で仕入れてきた曲のひとつ。
残念ながら日本盤シングルは音が悪くてとても聴くに堪えないものでした。
その後、この曲が入ったLP、Fun City U.S.A.を買って聴いたところ違うバージョンでガッカリしたものです。
何年も経ってから、漸くオリジナル・シングルを手に入れていい音で聴くことができたといういわく付きの曲です。
また、Dale Smallinのハイエナ・シャウトが入った最後の曲でもあります。
オリジナルはオーストラリアのインスト・グループ、The Joy Boys、作曲もメンバーのNorman Dayで、私にとっては、The Surfarisのベスト・レコードです。
Murphyというのは、当時人気があったサーファーの名前だということでした。
Dick Dale
2006/05/08(Mon) 20:19:18
Surf Inst.の創設者として、絶大な人気を誇る彼ですが、セールス的には人気絶頂期の頃も大成功したとはいえませんでした。
サウンド的には、'65頃のlive recording(擬似ライブの噂も)のLet's Go Trippin' '65の頃が最も完成されているように思います。
後年もCDを出すなど、常に引退することなく、影では活躍していたようです。
彼のCapitolレーベル時代の音源は、大半モノラルで所有していますが、残念ながらベスト・サウンドであるBanzai Washoutが入っているLP "Summer Surf"だけがモノラル音源がないんです。今更オリジナルLPなんぞ、高くて買えないし。モヤモヤしています。
WinMXで入手できるものも、今のところ全てステレオです。ステレオではなかなか良さが発揮されないのが、OLDIESのアーティスト達に共通しています。
Dartell Stomp
2006/05/19(Fri) 20:43:13
'63にヒットしたThe DartellsのHot PastramiのB面だった曲。作者はメンバーのDick Burns(後のThe Hondellsのとは別人)。どういう訳かSurf Groupの中に分類されています。
ヒットを出した後、メジャー・レーベルのDotに正式に移籍して発表した同名タイトルのLPには確かにそれをテーマにした曲も入ってはいますが、全体的にR & B色の濃い曲が多いのです。その中では、この曲はオルガンがリード楽器ではあるものの、S & Hに無理矢理入れて入れられなくもないスタイルです。現に私もその一種として分類していて、よく聴いています。
そして、不思議なことに、Hot Pastramiは他のS & H関係でカバーされているんですね。ちっともそんな感じはないのにです。
Dartell Stompはというと、The Vice-RoysとThe Mustangsがカバーしています。なぜB面のヒットもしていない曲をカバーするのか不思議です。尤も、出来はこちらの方がいいのですけど。
Dotレーベルは、マイナー・ヒットしていた地方のヒット曲を買い取り全米に向けて再発売して大ヒットに結びつけることを得意としていたようです。The SurfarisやThe Chantaysもそうでしたから。オリジナルはArlenですが、Bust OutのThe Bustersがいたレーベルとは違うようです。
R.P.M.
2006/06/09(Fri) 20:03:28
revolutions per minuteの略で、1分間の回転数のこと。そのものズバリの曲を、Gary UsherのThe Four Speedsが演ってまして、S & Hの名曲ですが、なかなかグッドなポップナムバーともいえる曲です。
アメリカでは、日本で言うところのシングル盤のことを、45rpmや45'sなどと称したりしています。ただし、LPのことを33 1/3 とは言いません。
ちなみにレコードの規格としては、SP(Standard Play)の78rpm、EP(Extended Play)の45rpm、LP(Long Play)の33 1/3rpmがあり、さらに16 2/3rpmというものもありました。ただし、16 2/3は現物があったかどうかは不明で少なくとも市販されているのを見たことはありません。
当然ながら、OLDIESの基本を成すのが45rpmで、いかにもアメリカ的な略語だと思います。ホント、いい音ですよ。LPやCDなんぞ及びもつきませんから。
Let's Go
2006/06/27(Tue) 18:04:45
正確にはLet's Go ( Pony )ですが、The Routersの大ヒット曲で、知る人ならばJim Pewter Showのオープニング・テーマとしても有名な曲です。こちらは、まずDrag Cityのイントロのエンジン音がかかり、そしてハンド・クラップにレッツ・ゴーの掛け声で始まる誠に楽しい曲です。
日本では、The VenturesがLPの中でのみカバーしたものが、シングル化されないのに当時よくステーションでオンエアされていました。The Venturesのものも、彼等の持ち味を生かした秀作となっています。
それにしても、The Routersの方は結局日本でシングル盤が出ず、LPのみがモノラルで出たんですが、なにせバージョンが全く違うんですね。シングルの方がダントツにイカしています。聴くためには、輸入盤のシングル盤を入手する必要があるという、飛んでも八分な状況でしたっけ。
随分経ってから、再発のUSシングルを買って漸くまともに聴くことができたという代物です。最近、CMに使われていたようです。CMの中身はともかくとして、何となくうきうきとした気分になりましたね。
Banzai Washout
2006/07/03(Mon) 21:29:14
Dick Dale、1次後期の名作ですが、これまでどうしてもモノラル音源が入手できませんでした。それが昨夜遅く、友人がAIF(マカーのため)のデータとして、私のFTPサーバー経由で送ってくれました、感謝!!早速WAVへコンバートし、波形を整理してベストのサウンドへ成形しmp3に落としたところです。やはり、モノラルはいいですね。
これで、1次のDickの音源は大半モノラルで揃いました。それにしても、何でこの曲シングル・カットしなかったんだろう、不思議でしょうがありませんよ。代表作、Miserlou, The Wedgeの系統のオリエンタル・ムードあふれる秀作。しかし、珍しく自作ではなく、Steve Douglasの作になるものです。
Banzaiは日本語の「万歳」のことで、向こう見ずなという意味もあり、Washoutは、能無し、落第者、ならず者などの意味があります。何となく、S & Hのスラングを想像させます。カバーのThe Challengers版もなかなかの出来映えです。
California Sun
2006/07/08(Sat) 12:11:45
ご存じ、私のSub HNの元となった、The Rivieras、'64の大ヒット曲。その後カバーも多数されています。ただし、曲そのもののオリジナルは、'61にJoe Jones(You Talk Too Muchの大ヒットを持つ)が小ヒットさせたもの。これを全く異なったアレンジで、歌詞も多少変えて、ある種Surf Musicのイメージを与えて大ヒットしたものです。この後のカバーはほとんどが彼等のアレンジを使用していました。
一方、S & Hの位置づけとして最初にカバーしたと思われるのは、'63にAnnetteが出したBeach PartyのLPでした。しかし、こちらはオリジナルと同じアレンジで、他Freddy Cannonが他人のヒット曲を多数カバーしたWarner Bros.のLPでも、オリジナルのアレンジを使用していました。
ところでこの曲は最近でこそCDが出ていますが、過去シングルが多数リリースされており、日本盤の他ではオリジナルのRivieraレーベルで、4種類ほどが確認されているし、再発レーベルからも出ているんですね。その中で、ベストな音は再発レーベルのLanaから出されたものが、オリジナル盤を凌駕した音となっていました。私が通常聴くのは最近はこのLana盤なんですね。当然、CDより音がいいのはいうまでもありません。
Dartell Stomp(2)
2006/07/11(Tue) 18:40:33}
レコードを整理していると、同じ曲でも違うレコードが数種類あることに気がつきます。長い間放っておいたので、あれ?こんなものも持っていたのかと、我ながら感心することもしばしばあります。
さて、Dartell Stompのことは既に書いていますが、これも数種類持っていました。
Dartells-Dartell Stomp ( Dick Burns ) ( 45rpm Dot 16453 )JP
Dartells-Dartell Stomp ( Dick Burns ) ( 45rpm Dot 16453 )US
Dartells-Dartell Stomp ( Dick Burns ) ( 45rpm Dot 153 )US
Dartells-Dartell Stomp ( Dick Burns ) ( 45rpm Arlen 509 )US
この中で最も音が良かったのが、何と日本盤のシングルだったのです。そう言えば、同じDotのThe Surfaris, The Chantaysも日本盤の方がいい音でした。
どうやら、Dotレーベルに共通したことのようです。
さて、The Dartellsのは、Dot 153という再発盤が最も盤質がいいのですが、音は迫力がなくて、中では最低でした。これは何を意味しているのでしょうね?
Wild Weekend
2006/07/12(Wed) 19:22:14
この魅力的なタイトルの曲は、'63にSwanレーベルのThe Rockin' Rebelsが放ったインストの大ヒット曲です、というのが通常の紹介の仕方です。ヒット曲オンリーで聴いていた人なら、ここでああそうなんだと思うだけですね。ところが、詳しく調べてみると、何とも複雑怪奇な様相を呈してくるのです。
元々は、Bill Pennell(Pernellとも)のサックスをフィーチュアしたThe Hot-Toddysというグループが、'59にRockin' Cricketsというインストをスマッシュ・ヒットさせた後、The Rebelsと改名して、Mar-Leeという超マイナー・レーベルからこの曲をリリースします。全国的には当然ながらヒットせず。その後、'62に到りSwanレーベルが再発売したところ、あれよあれよという間に大ヒットしてしまったものなのですね。そこで出た問題がグループ名で、Duane Eddyのバック・グループと同名ではいかがなものかと抗議され、急遽The Rockin' Rebelsと改名します。現に当時の資料では、ヒット中のデータとして、The Rebelsとなっていたのです。結局、当初のプレスではThe Rebelsだったものが、ヒット中にプレスされたものは、The Rockin' Rebelsとなっています。現に私が所有しているものもそうだし、再発盤もそうなっています。このヒットの後、今度は何と、The Hot-Toddysの録音のものをそのままThe Rockin' Rebelsとしてリリースして、小ヒットしたのでした。(続く)
Wild Weekend(2)
2006/07/13(Thu) 21:45:57
大ヒットした後、SwanはLPを作成することにしましたが、なにせ既に実体がないグループでもあることから、急遽ミュージシャンを寄せ集め、これを同名のグループ名としてレコーディングさせたものと、再発売したシングルをかき集めて1枚のLPを作ってしまいました。ですから、このLPを聴くととてつもない違和感を覚えることになってしまいます。
まず、音質がまるで違うんですね。曲のイメージもWild Weekendとは似ても似つかない、ある種インチキ的な感じさえするLPになってしまっています。はっきり言って駄作ですLPは。こんなものに高いお金を払ってまで買う価値は全くないと言っても過言ではありません。しかし、当時は聴きたくてたまらなかったレコードの1枚でしたね。
その後、この曲はS & H系のグループが大量にカバーしたため、The Rockin' Rebelsも一気にS & Hのアーティストに祭り上げられることとなったのです。確かに、この曲のみはオリジナルの方も、そう聴けなくもないし、カバーの方は当然S & Hのグループが演っていることから、それほど違和感もなく受け入れられました。これ以外はS & Hと全く関係はないですけどね。カバー盤で出来がいいのは、当初The Surfarisのものとして日本盤が出された、実はThe Challengersのものでしょうね。
なお、この曲の作者はPhil TodaroとTom Shannonですが、レコードのクレジットはTodaro-Shannonだけだったので、これをDel Shannonが作ったというデマが飛んだことがありましたっけ。
The Breeze And I
2006/07/18(Tue) 19:59:28
「そよ風と私」という邦題がついているスタンダード・ナンバーですが、お薦めはこれ。PenetrationというS & Hインストの大ヒットを持つThe Pyramidsが、Steve & The Emperorsの変名で発表したもの。他にもインスト・グループが好んで演奏していますが、モロS & H化したのでは彼等がベストです。
ところが、この音源はSundazedが出したオール・モノCDに入っているものとは音が違うんですね。CDの方はサックスの音が後方に引っ込んでしまっていて不自然な音になっています。これは、CD化の時のマスタリングのミスだろうと考えられます。
SteveはThe PyramidsのメンバーであるSteve Leonardのことで、ドラムも特徴があるので、ほぼ100%同一のグループであると思われます。
データは次のとおりです。
Steve & The Emperors-The Breeze And I ( Lecuona-Stillman ) ( '63 Best 103 )
Dick Dale(2)
2006/07/24(Mon) 21:19:56
第一次現役時代にリリースされたレコードのモノラル音源が全て揃いました。LPは12曲が基本的な曲数ですが、そのうち約60%くらいがインストです。
ヴォーカルは、LPのほとんどが良くないので、コレクトしても聴くことはないですが、インストだけのフォルダを作成して、ディレクトリー型プレーヤーでまとめて聴くといいですよ。
Capitolの初期としては、シングル化されていないのに、当時ラジオの電話リクエストでよくかかっていた、Hava Nagilaが秀逸の出来映え、次にThe Wedge、The Victor、そしてBanzai WashoutといずれもMiserlou系のインストが真っ先に聴くべき作品です。
意外なところで、Mexico, Taco Wagon, Spanish Kissあたりも聴き物です。そして名作のほとんどが自作というのも凄いですよね。
The Beatles以前に、こんな凄いアーティストがいたなんて、日本人には信じられないことでしょうね。
The Nobles
2006/07/30(Sun) 20:51:29
さて、The Noblesは、RalphとPaulのGeddes兄弟と、Marty Smith, Rick Gardner, Ron Smithの5人で構成されたsurf inst. groupで、古くからCalypso系の曲などを発表していたAki Aleong(名前と顔から日系ハワイ人か?)が、Surfin'のLPを作成するに当たって採用したのが、南カリフォルニアを中心に活動していた彼等だということになっています。
45rpmがBody Surf/Mary Ann ( Come Surf With Me )(Vee-Jay 520, 3/'63 )、LPがCome Surf With Me ( Vee-Jay VJLP/SR 1060 )で、いずれもAki Aleong & The Noblesとしてリリースされました。しかし、Akiが関係していたのは、vocalのMary Ann のみで、他は全部彼等単独のレコーディングをそのままリリースしています。そして、このときAkiはチャッカリとRalphとPaulのGeddes兄弟が作った曲を自分が作ったことにしてしまっています。この彼等の自作になる曲の中に、名作の誉れ高いEarthquakeとHiawathaがあるのです。両方ともThe Surfarisがいたく気に入り、当時はHit City '64のLPで、後年のライブでもEarthquakeをやっているほどなのですね。Earthquakeは地震のことで、地震で発生する大津波を連想する見事なsurf inst.になっています。
The Fendermen
2006/07/31(Mon) 22:32:25
カナダのRock'n Roll & inst. groupで、Mule Skinner Bluesの大ヒットで有名ですが、肝心のこの曲は変梃なvocalの曲ながら不思議な魅力があります。ギターがその名のごとくフェンダーで、音はリバーブをかけるとそのままsurf guitarになってしまうというイカした音を出しています。
持ち味はvocalよりもむしろinst.で、Mule Skinner BluesのB面だったTortureは、メンバーのPhil HumphreyとJim Sundquistの自作で、後年The Noblesがsurf inst.としてカバーしています。
さらにBeach Partyという本格的なsurf inst.に近い作品も発表していました。
データ:
Mule Skinner Blues ( Jimmy Rodgers )/Torture ( Jim Sundquist-Phil Humphrey ) ( 45rpm Soma 1137 )
First hit the chart:5/23/'60, Billboard peak position:#5, Original release:Cuca 1003
なお、この45rpmは両面共ドラムが入っていないという変わった作りになっています。
Hot Rod City
2006/08/01(Tue) 22:05:14
Jan & DeanのSurf Cityに対抗するかのようなタイトルのこの曲は、あのGary Usherが日本で初お目見えした、CapitolレーベルのS & HシリーズLPのひとつ、Hot Rod Rally(Capitol T/ST 1997)の中に入っていたもので、日本でのみシングル化されていました。
シングル盤は言うまでもなくモノラルな訳ですが、この度モノLPの音源が宇賀田君の協力で入手でき聴いてみてビックリ、何とLPのモノ・バージョンはシングルと違うものだったのです。
シングルはステレオLPをモノ・ミックスしたものとほぼ同一ですが、細かいニュアンスは相違しており、ある意味で違うバージョンです。それがモノLPとも違うとなると、一体この音源はどこから来たものなのでしょう?
さて、この頃のGaryは主にThe Super Stocksの名でレコーディングしており、リード・ヴォーカルも担当していましたが、この曲は相棒のRichie Burnsが唄っています。
Hot Rod Rallyはこの他にRoger ChristianがHot Rod Rogの名で、Steve DouglasはShutdown Douglasの名でそれぞれレコーディングしています。また、SteveはフルネームのSteve Douglas Kreismanから、Steve Kreismanとして作曲もしていました。Steve以外の曲は全て、Gary UsherとRoger Christianの共作になっていました。
Thunder Road
2006/08/03(Thu) 20:36:37
Ballad Of Thunder Roadのタイトルで、Don Raye-Robert Mitchumが作者といわれている曲で、Robert Mitchum主演の映画のテーマとして、Robertが語りの曲(C & W)でレコーディングしていたものだそうです。しかし、これをThe Super StocksがS & Hにアレンジして全く別の曲のようになってしまいました。果たして同じ曲といえるかどうか?
彼等初の単独LPとして、同名のタイトルでリリースされ、このLPのトップを飾っています。同曲をThe T-Bonesがインストでカバーしており、こちらもなかなかの出来映えです。ところが、後年Teddy & The Tigersが同名の曲をやっていますが、こちらはオリジナルのC & Wのスタイルになっているため、違う曲に聴こえるのです。
Robert MitchumのレコーディングとThe Super Stocksのは確かに同じ歌詞のようで、どうにも判別が付きかねるところです。
さて、恒例の(?)モノとステレオの比較ですが、モノはバックとのバランスが取れていますが、ステレオの方はGaryのリード・ヴォーカルが前に出てしまい、バックとのバランス崩れていて今一の出来となっています。
Little Nifty Fifty
2006/08/04(Fri) 21:51:56
Gary Usherの最高傑作と私が思っている曲です。何故シングル・カットされなかったのか不思議でなりません。LPのみのリリースで、このところ話題にしている"Hot Rod Rally"にThe Super Stocksとして収録されていました。
この曲はまず、The Challengersでお馴染みのVaultレーベルから"Hot Rod City"(Vault LP 104)にThe Customsの名で、Nifty '50として収録され、後にアレンジを変えて再録音されたものです。The Customsはかなり荒っぽいアレンジで、極論すれば雑な感じがしましたが、The Super Stocksの方はアレンジも丁寧に作り上げられています。
メロディラインはTeen Popにも通じるもので、所謂OLDIESスタイルともいえる程の出来映えです。間奏のオルガンが良くて、バックでリズムを刻むサックスも心地よく、こいつは何から何まで良い曲です。
バージョンは、mono ver., stereo ver., stereo ver. mono remixの3種類で、微妙に異なった雰囲気が楽しめます。作者は当然ながら、Gary Usher-Roger Christianのコンビです。
Down Under
2006/08/05(Sat) 20:19:17
オーストラリアのことで、地球儀の下の方にあるからこう呼ばれています。'80代にMen At Workがこのタイトルで大ヒットしましたが、ここではもちろんBruce Johnstonの最高傑作を指します。
伝説的となっているColumbiaのLP、Surfin' 'Round The Worldに入っていた1曲で、The HoneysをバックにS & H Popともいうべき作品に仕上がっています。シングル化は日本でのみ、「ダウン・アンダー」というそのままのタイトルで、Makaha At Midnight「夕陽のなぎさ」のB面でリリースされました。
作者はBruceの他にHal Blaineも共作者としてクレジットされていますが、これはチト疑問です。おおよそドラマーは一部を除いて曲作りに参加することは少なく、仮にドラム・パートのみ作ったとしても、セッション・ミュージシャンが作る場合、ドラム以外の楽器を受け持つ人が入ることがほとんどだからです。この曲のドラムが際だった特徴を持っている訳でもないので、この点からも疑問です。
ともあれ、昨日のLittle Nifty Fiftyと並んで、完璧なヒット・ソング・タイプの曲になっており、これもアメリカでシングル化されていないのが不思議なほどの出来映えです。
Hot Stocker
2006/08/06(Sun) 19:58:25
Jan & DeanのBest3と思っている曲です。音源はDrag CityのLPからですが、これもまた、モノとステレオで違うんですね。どこが違うのかというと、CDなどで聴くことができるステレオ・バージョンは約2分30秒くらいなんですが、モノ・バージョンは約3分と長いんですね。
この違いに気づいたのは比較的最近で、聴感上の違いがほとんどないため、これまで全く気がつきませんでした。あるときふとmp3化したファイルの時間を見て愕然としたのでした。
このLPの頃は、まだオールド・スタイルの曲がありました。Popsicle Truck (aka Popsicle)もその一つで、Surf City以降の一連のサーフ・スタイルとは一線を画するものでした。所謂、S & H Popともいうべきスタイルの曲です。
S & H Popは最近私がジャンル分けする時に好んで使用している分類で、強いていえばビーチ・ボーイズ・スタイルではないS & Hで、ヒット・ソング・タイプの曲ということになりましょうか。
曲のデータは次のとおりです。
Jan & Dean-Hot Stocker ( long ver. ) ( Jan Berry-Roger Christian-Artie Kornfeld )
Little Stick Nomad
2006/09/15(Fri) 23:24:15
Gary Usher率いるThe Super Stocksが、Various LP "Hot Rod Rally"で発表した曲のひとつです。
この曲で最も好きなのが、リズム・ギターのパートなんですね。非常に歯切れが良くリズミカルで、そこはOLDIESですから使用しているコードはシンプルなものですが、進行の仕方が、単純にC-F-G(7)ではないところが面白いのです。
基本的にはC-F-Gなんですが、間奏部分でAmが入ってくるところが変わっています。Amをプラスした、所謂ポップス・コードを使用することで、曲調が一気に変わる展開は、他であまり聴かれることがありません。
ここが、この曲を飽きさせないポイントになっています。
作者はもちろん、Gary Usher-Roger Christianのコンビで、Rogerは一人で曲を作っていないことから見て、作詞を担当しているものと推測されます。
R.P.M.(2)
2006/09/17(Sun) 20:20:44
以前この意味のことについて書きましたが、今度は曲について書きますね。
Gary UsherがThe Super Stocksの前に率いていたThe Four Speedsが、Challengeレーベルからシングル盤でリリースした曲。
Little Nifty Fiftyと並んで、S & H Popの名曲でもあります。作者はまだRoger Christianが絡んでいなくて、Mike Borchettaなる人物がGaryと共作しています。
また、The Four Speedsのレコーディングには、The Beach BoysのドラマーDennis Wilsonが参加していたことでも、レアリティーを高める原因となっています。Dennisが参加していたのは、この曲のB面だったMy Sting Rayとされています。
確かに、このドラミングはDennisの様です。
Pipeline
2006/09/22(Fri) 21:49:37
言わずと知れた、The Chantay'sの超大ヒット、サーフ・インストの大傑作ですが、何で今さら?
ベスト・バージョンは日本盤のシングル盤なんですが、今度はステレオ・バージョンのセンターを除去してみるという暴挙に出たわけです。
するとあら不思議、ステレオで聴くとちっとも良くないのが、これがまたなかなかに味のある作品に仕上がったではないですか!!
ムフフ、これでこの素晴らしい作品をまた別の感覚で味わうことができるというものです。
それにしても、Brian Carmanのリズム・ギターは天下一品ですな。その良さが、このバージョンでいかんなく発揮されるようになります。
是非一度、お試しあれ!!
Gone
2006/10/05(Thu) 22:16:20
同名の曲が数多くあるようですが、ここで採り上げるのはもちろん、The Rip ChordsのGoneです。
この曲は、Hey Little Cobraの大ヒットを出す前の、所謂オリジナル・リップ・コーズとして録音され、これにBruce Johnstonの掛け声がかぶさったものです。
イントロの女性の声は、一説ではDean TorrenceのG.F.だったJudy Lovejoyのようです。日本では、「バイクでバイバイ」のタイトルで、B面に無名の頃のNeil Diamondをカップリングしてリリースされていました。まあ、超が付くレア盤でしょうな。
このときの解説によると、まだ日本ではS & H Musicに対する認識はなく、イントロに入るエンジン音が非常に風変わりであるなどと書かれていました。
作者は当然ながら、Bruce Johnston-Terry Melcherのコンビで、音源はシングル盤とLPでは若干の違いがあります。
ところで、このステレオ音源を例の方法で取り出すと、ほぼ完全なインストと化し、ヴォーカルがかぶさって聞えなかった音が聞えてきて、驚かされますよ。
Ding Dong
2006/10/06(Fri) 21:36:13
相変わらずセンター除去に適した音源を求めて、CDを聴き直しています。
そこで発見したのが、The Rip ChordsのDing Dongです。この曲は、Original Rip Chordsの録音で、作者も当初DuoだったPhil StewartとErnest Bringasの二人。古い録音ですが、シングル化されずにいたところを、Hey Little CobraのLPに収録され日の目を見たものです。
さて、センター除去は完全に成功し、改めて聴いてみると、Buddy HollyのPeggy Sueにソックリな曲に変身しました。元々似てはいたんですが。
ところで、Goneのイントロにフィーチャーされた女性の声は、Gracia Nitzcheでした。当時、アレンジャーとしてクレジットされることがあったJack Nitzcheのファミリーと思われます。
Hot Rod U.S.A.
2006/10/17(Tue) 20:44:56
Surfin' U.S.A.の大ヒット以来、なんとかU.S.A.というタイトルをよく見かけるようになりました。これ以前だと、Chuck BerryのBack In The U.S.A.というのがありました。こちらは、Theが付いていますが、これをRonny & The Daytonasがカバーして、私の年代にもお馴染みの曲となりました。
Surfin' Musicに対比されるのがHot Rod Musicで、こちらはカントリー畑に古くからあるオンボロ・カーなどを題材にして、Surfin' Musicのスタイルで演奏されるものです。
そこで、Surfin' U.S.A.に対比するようにして作られたのが、The Rip ChordsのHot Rod U.S.A.なのです。
Hey Little Cobraの次にヒットしたThree Window CoupeのB面に入っていましたが、作者があのBobby DarinとTerry Melcherと話題性もありました。尤も、Bobbyは名前を貸しただけとの噂もありますが。
そして、この曲は歌詞にJan & Dean, The Beach Boys and meというところがあるのが微笑ましいのです。曲の出来映えもかなりいいですよ。
Underwater
2006/10/18(Wed) 23:46:17
言わずと知れた古典的S & Hの名作、The Frogmenという謎のグループのインスト物です。
S & Hインストといっても、Dick Daleがそのスタイルを確立するまでは、ほとんどがR & Rインストと大差はなく、題材がそれらしき物が、一応分類に入っていたものです。
例のJim Pewter Showで初めて聴いてから、私はこの曲をいち早く、S & Hに分類していました。
恐らく、世界で最も早く分類したのは私だと思っています。何せ、'67頃からS & Hを特殊な分野に独立させていましたからねぇ。
そんな訳で、思い出深い曲のうちの1つです。
ミュージシャンは判明していませんが、Sid Sharpが絡んでいるので、その後の流れがThe Markettsあたりに繋がっているのではないかと睨んでいるんですが......。
作者は、一応バンド・リーダーとされているJack Andrewsなる人物です。
Foot Tapper
2007/01/13(Sat) 23:01:25
The Shadowsの代表作だと私が思っている、メロディアスなインストの傑作です。
これをYouTubeで検索したところ、彼等自身のものが2作ヒットしました。見てみると比較的後期のビデオですが、メンバーはベースを除いてオリジナルで、スタイルも全く昔の彼等そのものでした。
ところでこれをカバーしたのが、Bit Shadowという小父さんグループで、彼等とそっくりなサウンドを聴かせてくれます。こちらも違うバージョンのビデオがありました。
さて、このいい曲はThe ChallengersのみがS & Hグループとしてカバーしており、こちらもかなり良い出来です。The Challengersらしからぬ、といっては失礼かと思われるほどの良さです。日本でキング・レコードのSeven Seasレーベルから'66にステレオ・シングルとしてリリースされていました。
肝心のThe Shadowsの方は、当時コレクションの対象としていなかったので、日本盤の存在は不明です。
Wipe Out & Bongo Rock
2007/02/16(Fri) 22:14:29
Wipe Outはいわずと知れたThe Surfarisの出世作で、ある意味では最大のインストルメンタル・ヒットということができます。なぜ最大かというと、Billboard誌のデータによれば、'63最高位No.2、16週チャートイン、さらに'66にリイシュー・シリーズとしての再発売ながら、最高位No.16、15週チャートイン、合計31週もチャートインしたことがその根拠となっています。アメリカ人はなぜこうもこの曲が好きなのか? 理由の1つとしてはマネジャーのDale Smallinのイントロ・シャウトがあげられます。さらには、巡回コードに終始するシンプルなメロディとリズムでしょうか。
ところでこの曲、長い間別の同名グループの同名の曲の盗作ではないかとの疑いが持たれていました。ただし、真のオリジナルは、The Impactsですが......。しかし、聴いてみると全く違う曲なのですね。ただし、グループ名は別グループの方が先に名乗っていたようで、彼等が知ってか知らずか、疑われる状況下にあったことも否定できません。しかし、違う曲であることが明白である以上、盗作というのは行き過ぎだと私は考えています。むしろ、参考としたのは、'59のやはり大ヒット(最高位No.14、13週チャートイン)したPreston EppsのBongo Rockだと発表されてから、なるほどと納得させられたのでした。この曲ならば、曲の構成がほとんど同じであると言ってもいいでしょう。しかし、リズム、メロディー共違っているし、構成は同じでも、やはり同じ曲には聞えませんね。
盗作というのは、意識的に行ったことが立証された場合に限る、と考えるべきでしょう。
Draggin' The Main
2007/06/01(Fri) 21:18:32
今日からしばらくの間、S & Hのレア音源の紹介をしていきたいと思います。レア盤ではなく音源のことです。
一発目として、The Upsettersという無名グループのDraggin' The Mainと行きましょうか。この曲は、'64にBobby FreemanがCome Back Hitを出したAutumnレーベルから出ています。Groganという知らない人物の作になるものですが、これがまた本格的なS & Hヴォーカルとして実に良く決まった出来になっているのです。
レコード・ナンバーはAutumn 4で、やはり'64にリリースされ、当然のごとく(?)ヒットはしていません。
B面はS & Hの味付けはほとんどなく、曲自体の出来も大して良くはないのが残念なところです。
声質から判断して、一連のアーティストが絡んでいるとは思えませんが、裏声の出し方からThe Beach Boys系のヴォーカル物のジャンルに入るものと言えます。
イントロのエンジン音も決まってますよ〜!!
Top Down Time
2007/06/13(Wed) 21:16:11
これまた素晴らしいの一語に尽きる、ヴォーカル物のS & Hの傑作です。
アーティストは、Jay & The AmericansのThe AmericansのみとThe Tokens、Randy & The Rainbowsが合体したセッションで、The Rockawaysとしてリリースされたとのことです。
作者が、The AmericansのメンバーであるHowie KaneとMarty Sandersの2人ですから、信憑性は半分、音を聴いてもThe Tokens等の声らしきものは判別できません。
レーベルはRed Birdで、'64の10-005がナンバーです。何故にこのようなものがリリースされたかは一切謎のままです。
Rotateレーベルという超マイナー・レーベルから、The Dantesというグループのものが、カバー盤としてリリースされていて、こちらはThe Rockawaysほど出来はよくないですか、そこそこ聴けますよ。同じく'64で、ナンバーは5008でした。
Jay & The Americansをビデオで見ると、1人ギターを持って出てくるのがMarty Sandersです。ヴォーカル・グループの彼等に、1人だけギタリストがいるというのも変な構成ですけどね。
Big "T"
2007/06/24(Sun) 15:10:03
謎のグループ、The Reveresが'64の1月に、The Cascadesでお馴染みのWarner Bros.の子会社、ValiantレーベルからリリースしたS & H Voc.の大傑作です。
スタイルはThe Beach Boys系に完璧に属するもので、声質もそっくり。ところが、作者がBodie Chandlerといい、実は同レーベルからヒットを出したBarry & The Tamerlanesのメンバーであることから、The Reveresは彼等の変名である可能性が非常に高いといえます。
しかし、どの資料でも確定的どころか、このような推測すら載っていないのです。Barry & The Tamerlanesといえば、リーダーのBarryはBarry DeVorzonといって、かなり古くから作者としてクレジットされているのを見かけますし、自身の名前でレコードも発表していたようです。
この曲のFlip SideはMe And My Spyderですが、作者がChandler-McKendryとなっていて、このコンビはThe Cascadesの作品にも登場します。こちらもかなり出来の良いS & H Voc.になっています。
Valiantレーベルは他にも面白いS & Hのシングルをリリースしていて、要注目のレーベルです。なお、Big "T"のレコード・ナンバーは、Valiant 6041です。
(注)Me And My Spyderの作者を、当初DeVorzon-McKendryとしていたのを訂正しています。
Surfin' Bird
2007/06/27(Wed) 22:04:51
今日はレア音源は一休みです。
The TrashmenのSurfin' Birdを初めて聴いたときの衝撃は今でも忘れることはできません。日本では、アメリカでヒットし待つこと約1年も経過してから、やっとの思いで東芝のステーツサイド・レーベルから発売されました。ヒット後間もなく同レーベルからリリースされることが決定され、当時のレコード会社別マンスリーに登載されながら、遂に発売中止となった曰く付きのレコードでした。後にこの発売中止盤はDJコピーまでジャケット付きで作製されていたことが判明しました。しかも、この曲のB面であるKing Of The Surfは「泣かせるあの娘」という日本題まで付けられ、尾藤功のカバー盤だけがリリースされるというおまけまでついたものでした。
1年後に漸く日の目をみたこのレコードですが、てっきりビーチ・ボーイズ・スタイルの曲と思い込んでいた私は、その凄さに圧倒され、聴き終わった後しばし呆然としていましたっけ。そして、ジャケットの解説のごとく、「なんてヒドい曲なんだ!!」というのが感想でした。
ところでこの曲の作者は、ドラムス担当のSteve Wahrerなんですが、これまた曰くありで、The RivingtonsのPapa-Oom-Mow-MowとThe Bird's The Wordをくっつけただけの曲じゃないかとの異議が出て、後の再発盤などは、The Rivingtonsのメンバー全員が作者にされてしまいました。大ヒットしたが故の盗作騒ぎだったろうと思います。
尤も、Papa-Oom-Mow-MowはThe Beach BoysがConcertで採り上げたのを聴くと違う曲だし、ていうかまともな曲だったし(オリジナル盤も同じ)、The Bird's The Wordも後年になって初めて聴いて、これは違うなと思ったものです。要するに、同じだったのはPapa-Oom-Mow-MowとThe Bird's The Wordという言葉だけだったのです。なお、The Rivingtonsのメンバーは、作者としてのクレジット順に記すと、Al Frazier-Carl White-Turner Wilson, Jr.-John Harrisの4人組の黒人ヴォーカル・グループです。
(続く)
Surfin' Bird(2)
2007/06/28(Thu) 20:36:51
The Trashmenは普段はいたってまともなS & Hグループであるといえました。Rock'n Rollの名作を彼等独自のS & Hスタイルにアレンジしたものも素晴らしい出来で、特にJimmy DeeのHenriettaなどは、オリジナルを凌駕していたし、MalaguenaのインストはRitchie Valensを彷彿とさせるも、Dick Daleスタイルにまとめ上げたセンスの良さは特筆に値しました。
しかし、Surfin' Birdの様なスタイルはS & Hとしては邪道みたいなものでしたから、後に続くようなアーティストはいませんでした。ところが後年になって、パンクの連中が好んでかカバーするようになり、彼等も再度脚光を浴びるようになったのでした。
現在音源として私が所有しているカバー盤は、Pee-Wee Herman:The Cramps:The Ramonesの3種類ですが、あんまり出来がいいとはいえません。Surfin' Birdの元歌がThe Rivingtonsの2曲であるというのは周知のことですが、私はその説はとりません。なぜなら、コンセプトが全く異なっており、同じ曲には聴こえないからです。実はもっとソックリな曲があったのです。それは、You Mostest Girl (aka You're The Mostest Girl) のヒットを持つロッカーのBobby Lee Trammellだったのです。彼の作品のToolie Froolieは、そのクレージーさからいっても、まさにSurfin' Birdの元になった曲ではないかと思われたのです。機会があったら是非一度聴いてみることをお薦めします。
なお、The Trashmenのメンバーは、リーダーにリズム・ギターのDal Winslow、リード・ギターがTony Andreason、ベース・ギターをBob Reedが、そしてドラムスにSteve Wahrerの4人組。それにしても、未だにSurfin' Birdのリード・ヴォーカルが誰なのか、当時のビデオを見る機会がないので分かりません。作者のSteveまたはTonyのいずれかなんですがね。ただし、最近のライブ映像を見る限りでは、Tonyが演っているのは間違いないんですが......。
R.P.M.(3)
2007/07/01(Sun) 00:30:08
S & H Popの最高傑作のひとつであるR.P.M.ですが、Gary Usher自身もお気に入りらしく、彼自身がリード・ヴォーカルをとって、3度もレコーディングされています。
最も古いのは、'63の5月にリリースされたオリジナルのThe Four Speeds ( Challenge 9187 )ですが、'63の10月にはThe ChallengersのVaultレーベルから、オムニバスのHot Rod CityというLP ( Vault LP 104 )にThe Customsのグループ名で収録されています。
もうひとつが、同じ'63の10月にDotレーベルからThe Competitors単独のLPの中の1曲として、Dot DLP 3542でリリースされています。
ところで、最も古いThe Four Speedsのレコーディング・データを見ると、実に興味深いことが分かります。レコーディングは、'63の1月に次のメンバーで行われています。
Gary Usher ( rhythm gtr.& lead voc. )
Richard ( Dick ) Burns ( bass gtr. )
Dennis McCarthy ( keyboards )
Dennis Wilson ( drums )
このデータから、これまで楽器演奏をしていたことがはっきりしなかったGaryも演っていたこと、My Sting Rayのみに参加していたとされていたDennis Wilsonが、このセッション全てに参加していたこと、あの印象深いオルガンをDennis McCarthyが演っていたことなどが分かります。このセッションではもう1曲演っていて、それはunissuedのBarefoot Adventureでした。
The Competitorsになると'63の9月のセッションで、こちらは次のメンバーになります。
Gary Usher ( rhythm gtr. & lead voc. )
Richard ( Dick ) Burns ( bass gtr. )
Dennis McCarthy ( keyboards )
Randy Thomas ( drums )
Bob Summers ( lead gtr. )
後にThe Hondellsのメンバーとなりキーボードを担当したRandyが、この頃はドラムスを演っていたことに驚かされます。
一方、The Customsの方は、バックの演奏をThe Challengersが担当、リード・ヴォーカルをGaryが、オルガンをDennis McCarthytが担当していたと思われます。
それぞれ雰囲気が異なっていますが、Garyのリード・ヴォーカルとDennis McCarthyのオルガンが印象的であることに相違はありませんでした。
California Sun(2)
2007/07/03(Tue) 19:08:21
California Sunは最早、Joe Jonesがオリジナルであるという必要は無いかも知れません。それほどにも、The Rivieras以降のカバー盤は、全て彼等のスタイルが踏襲されていたのです。
ところで、この曲のリード・ヴォーカルが誰であるのか、長い間謎に包まれていました。というのも、セカンド・ヒットのLittle Donnaを聴くと、全く声もスタイルも異なっていたからです。
当時のオリジナルLPには、単にリード・ヴォーカリストが海軍に入ったため脱退したとあるのみで、名前は載っていませんでした。つまり、ヒットした頃にはもう脱退していたということになります。
この関係は、丁度同じような時期に大ヒットしたThe KingsmenのLouie Louieにも当てはまるのです。この2つのグループには共通点があります。
- ヒットした頃には、リード・ヴォーカリストが脱退していた。
- グループの区分けが、Garage Rock Bandとされることが多い。
- 代表的なヒット曲がオリジナルではなくカバーである。
- しかし、オリジナルとは似ても似つかないほどのアレンジに相違がある。
- ヒートルズ旋風が吹き荒れる中、アメリカのロック・バンドとして健闘した。
The Rivierasでいえば、例えば前述のLittle Donnaは一応リード・ヴォーカリストのBill Dobslawが作者とされていますが、実際はChuck BerryのRock And Roll Musicの替え歌であるし、他のヒットも全てカバーです。The Kingsmenも大ヒットしたThe Jolly Green Giantは、The OlympicsのBig Boy Peteの替え歌でした。
さて、そのリード・ヴォーカリストは誰だったのか? その謎が判明したのは、California Sunのオリジナル・イシューが発見されてからでした。一応ヒットした盤は持っているのですが、B面は彼等のオリジナル・インストのH.B. Goose Stepになっていました。ところがオリジナル・イシューはPlayed Onという曲で、作者がMarty Fortsonなる人物でした。そうなのです、このMartyがCalifornia Sunのリード・ヴォーカリストだったのです。彼はかなり後になってから、リバイバル・ブームに乗ったグループに復帰して再活動しているようです。
それにしても、MartyのCalifornia Sunは実に味わい深い曲で、この味は他のアーティストでは絶対に出せないのではないかと私は思っています。
The Rivieras
2007/07/08(Sun) 14:09:48
初めてCalifornia Sunを聴いた'64から、ずっとこの曲及びThe Rivierasのことを思い続けて、もう43年の歳月が過ぎ去りました。
しかし、今でも燦然と輝き続ける彼等のことを、乏しい資料からまとめてみたいと思います。それにしても、彼等のことをこれほど思い続けている人間は、他にいるのだろうか?
ほとんどのロック・バンドがハイ・スクール時代に結成されるのと同じく、その頃彼等も当初は次の5人のメンバーで結成されました。'62の秋のことで、The Playmatesと名乗っていました。
Joe Pennell ( lead gtr. )
Marty "Bo" Fortson ( rhythm gtr. & lead voc. )
Paul Dennert ( drms. )
Otto Nuss ( accordion, organ )
Doug Gean ( bass gtr. )
Dougが一番最後に参加した模様です。
後にリード・ヴォーカルを担当することとなるプロモーターのBill Dobslawと遭い、彼の努力で'62の12月にはTipton Terraceというところで活動を始めたそうで、既にこの頃からCalifornia Sunを演っていたらしい。
'63の7月に、Billが彼等をChicagoのColumbia Recording Studioに連れて行き、ここでCalifornia SunとMartyが書いたPlayed Onをレコーディングします。このとき、RouletteレーベルのヘッドであるMorris Levyから、同レーベルに同名のグループがいるので変えるようサジェストされ、ニュー・カーとして話題を呼んでいたBuick RivieraをヒントにThe Rivierasとグループ名を変えました。尤もかなり以前、R & BグループにThe Rivierasというのがいましたから、コンセプトは違っても結局オリジナリティーは欠如したままな訳ですが。The Kingsmenも後から分かったことですが、'58にEast Westレーベルから、Week End ( Link Wrayが後にカバー)というインストのマイナー・ヒットを出した同名のグループが既に存在していましたので、これも共通点のひとつといえます。
同時にBillはRivieraレーベルを設立、The RivierasとしてCalifornia SunをA面に、レコード・ナンバーはRiviera 1401で1000枚の45'sをプレス、プロモートに奔走します。しかし、その成功を見る前に、Joe & Martyが海兵隊に入るためグループを去りました。
一方、Billのプロモートが成功して、U.S.A.レーベルがディストリビュートすることが決定されました。ところがU.S.A.は、B面のPlayed Onを別の曲にするように指示を出します。彼等は当然反対しましたが、そこはディストリビューターの意向には逆らえず、アーリー・セッションで録音していたH.B. Goose StepというOttoのオルガンをフィーチャーした曲に差し替え、装いも新たにRiviera 1401のまま、全米に向けてリリースされました。
こうしてCalifornia Sunは大ヒットするに至ったのですが、何しろリード・ヴォーカリストがいなくなってしまったので、LPを作製するにあたり、何とBillがリード・ヴォーカルに、Jim Boalがlead gtr.に、Willie Gautがrhythm gtr.に参加します。
このときの編成で、従来5人組と思われていたメンバーは6人となる訳です。
Bill Dobslaw ( lead voc. )
Jim Boal ( lead gtr. )
Willie Gaut ( rhythm gtr. )
Doug Gean ( bass gtr. )
Paul Dennert ( drms. )
Otto Nuss ( organ )
順番は、楽器等の編成順です。
ところで、ここまで書いてきて「おや?!」と思ったことがあります。そうなると、California Sunでlead gtr.を弾いていたのはJoe Pennellだったということになるじゃないですか!?H.B. Goose Stepもオリジナル・メンバーでの録音ということになります。いやあ〜全く気が付きませんでしたよ。
さて、6人組となった彼等ですが、LP "Let's Have A Party"を作製した頃は確かに6人が写真に写っています。どれが誰なのかは100%確実ではないですが、Jimがカッコいいハンサム・マン・タイプ、Willieが美少年タイプ、BillとDougが渋みのある好漢タイプに見えます。演奏面でのリーダーであるOttoは小父さんタイプだなあ。Paulは特徴があまりつかめないタイプです。
ところが、その後の写真にWillieが写っていなくて、いつの間にかBillを含んで5人組となってしまったのです。日本盤のジャケットでも5人組です。となると考えられるのは、rhythm gtr.のWillieが抜けて、lead gtr.のJimがrhythm gtr.も兼ねるようになったということなのですが.....。オルガン主体の演奏スタイルからみれば、十分可能だとは思われます。ここんところは確実性はありません。
(続く)
The City Surfers
2007/07/14(Sat) 14:56:14
The Rivierasの続きは、現在執筆中です。今日も別の話題となります。
このところ、作成したWAVファイルのデータとして、作者のフル・ネームを求めて日夜WEB検索を実行しています。
検索の方法は、アーティスト名、曲名、それとアバウトな作者名で、それぞれをダブル・クォーテーションで囲みます。この方法だとかなり絞り込まれた結果が表示されます。
ところで、謎のグループでありながらS & Hの秀作"Powder Puff"で日本でもお馴染みのThe City Surfersですが、大部以前から、後にThe Byrdsで有名になったJim ( Roger ) McGuinnが関係していたことが確実になりつつありました。
彼等は'63に2枚の45'sのみをCapitolレーベルから(音楽出版社はT. M. Music)リリースしていますが、1枚目のBeach Ballには作者としてF. Gari-J. McGuinnとクレジットされていたようです。ようですというのは、オーストラリアのアーティストであるJimmy Hannanの45'sだけを、私が持っているからです。The City Surfersのは音源としては、残念ながらDJ用のLPで作者が載っていません。
F. GariはかつてのTeen PopperのFrank Gariのことですが、どうもThe ByrdsのイメージとS & Hとはあわないので、何となく違和感を覚えていました。それで、上記の方法で検索してみた訳です。
そうしたら、とんでもないサイトがヒットしたのです。しかもそれが複数なので、ほぼ確定的な情報になるのではないかと思います。
結果はというと、かなり驚くべきものでした。なお、The ByrdsのメンバーとしてはRoger McGuinnですが、これは改名したためで、本名はJames McGuinnです。
Frank Gari ( lead voc. )
Jim McGuinn ( gtr., voc. )→later Roger McGuinn
Bobby Darin ( drms. )
Terry Melcher ( piano, voc. )
and other unknown members.
どうです、驚くべきことというのは、あのBobby Darinがドラムスをやって参加していたことですよね。しかも、S & Hのレコーディングですから、後にいくつかの曲などに関連していたのは、どうやらほぼ確実というべきでしょうね。おまけにTerry Melcherまで絡んでいたとはね。
'63にCapitolからヒットを出していたBobbyはJimをギター・プレーヤーとして採用していたそうで、T. M. MusicというのもTerry Melcher Musicの略ではなくて(一時そのような推測があった)、Bobbyが所有していた音楽出版社だったそうです。といっても彼が設立したのではなく、'63の2月に既存のT. M. Musicを50万ドルで買収したそうです。そうなるとT. M.が何の略なのかはあまり関係がなくなりますが、このT. M. Musicを通じて、いくつかのS & H関係のレコードがリリースされていますね。
Bobby DarinはOLDIESのスターとしては比較的早く亡くなっていますが、後年はJerry Lee LewisばりのピアノでSplish Splashを歌ったり、ドラムも演っているし、曲も作るし、役者もやるしと多才な人で、早死にしなければ相当のエンターテーナーになったことだろうと惜しまれます。
では、あらためて彼等をイメージしながら、これらの作品を聴き直してみることにしましょうか。
最後に、The City SurfersのDiscographyを記しておくことにします。
7/'63 Capitol 5002 Beach Ball ( Frank Gari-Jim McGuinn )
Sun Tan Baby ( Frank Gari-J. Basile )
9/'63 Capitol 5052 Powder Puff ( Frank Gari-Arthur Resnick )
50 Miles To Go ( Kenny Young )
The Rivieras(2)
2007/07/16(Mon) 01:03:25
The RivierasのDiscpgraphyをざっと作成してみました。
45's
7-'63 Riviera 1401 California Sun/Played On ( unofficial )
1-'64 Riviera 1401 California Sun/H.B. Goose Step ( aka H B Goose Step )
4-'64 Riviera 1402 Let's Have A Party/Little Donna
8-'64 Riviera 1403 Rockin' Robin/Battle Line
'64 Riviera 1405 Whole Lotta Shakin'/Rip It Up
'65 Riviera 1406 Let's Go To Hawaii/Lakeview Lane
'65 Riviera 1409 California Sun '65 ( probably )/Bug Juice
LP
3-'64 U.S.A. LP 102 Let's Have A Party
'65 Riviera LP 701 Campus Party
リリース・デイトは、1405以降は不正確です。1406をリリースする頃に、drms.のPaul Dennertが海軍にとられて脱退してしまいます。これで3人もとられてしまったことになります。
Paulの代わりに入ったのがTerry McCoyで、1406はTerryがdrms.を担当していたようです。
さらに、リード・ヴォーカルのBillがマネージャー専任に退き、Jeff McKewがrhythm gtr.に参加したとのことで、この頃Willieも抜けた可能性もありますが、時期的な問題もあるので、やはり一時的にはJimが兼務していたように思えます。ヴォーカル専任のBillがいる限り、5人組にすると必然的にそうなるし、日本盤がリリースされたのが'64の7月頃で、このジャケットでは既に5人組となっているので、遅くともこの頃までにWillieが抜けていなくてはならないからです。
最終的なメンバーは、
Bill Dobslaw ( manager, lead voc. )-redording only
Jim Boal ( lead gtr. )
Jeff McKew ( rhythm gtr. )
Doug Gean ( bass gtr. )
Terry McCoy ( drms. )
Otto Nuss ( organ )
となった訳で、Campus Partyの写真ではBillを除く5人組です。
California Sun '65にBillは参加せず、他のメンバーがヴォーカルを担当しているので、従来の彼等とは異なったスタイルであるといえますが、これもまたなかなか味わいのあるスタイルになっています。シングル化されていたのかどうかは確定的ではないですが、Campus Partyに入っていたBug Juiceが出ていることは確かなようなので、California Sun '65をシングル化しない手はないのと、1409の片面の情報がないので、これで出ていたものと推定しています。
さて、一応これで彼等の通史は終わりですが、他の話題を少し書きます。
LP"Let's Have A Party"は2種類出ており、最初のリリースのみに収録されているのがLittle DonnaのLP ver.です。後年リリースされているCDには入っていないので、現在のところかなり貴重な音源ということができます。セカンド・リリースとなったものは、シングルver.に差し替えられています。
シングルのRobin' Robinは、LP"Let's Have A Party"にも収録されていましたが、シングル化にあたって再録音されており、音とアレンジがかなり良くなっています。Whole Lotta Shakin'は、Jerry Lee LewisのWhole Lot Of Shkin' Going Onを彼等のスタイルにアレンジしたもの。
1406は、両面ともに彼等のオリジナルで、Billが作っています。
こうしてみると、1404, 1407, 1408が欠番になっていますね。果たして彼等のものが出ていたのか、はたまた他のアーティストが出ていたのか、現在のところまったく不明です。
Drag Bike Boogie
2007/07/19(Thu) 00:01:41
今日はS & Hのレア・音源の紹介です。
後にKenny Logginsと組んでLoggins & Messinaとして人気を獲得したJim Messinaが、まだマイナー的アーティストの頃、Ultimaというマイナー・レーベルからリリースした、Dick Daleスタイルの超大傑作インストです。
彼はこの曲以前にAudio Fidelityレーベルから、Jim Messina & The JestersとしてLPと45'sを発表していますが、この頃はサウンド的にイマイチの感がします。その後'70代にこのLPがThimbleというレーベルから再発売されます。ところが曲は全て同じではないし、また音も全く異なっていたのです。
この辺の事情は未だに判然としません。いずれにしても、Thimble盤は音がなかなかにハードでイカしていたものです。
この45'sは、'64の11月にリリースされておりS & Hインストとしては比較的後期に属する作品ですが、'64当時といえばイギリス勢が猛威をふるっていた頃で、この時期によくぞ完璧なS & Hインストを出したものだと感心します。尤も、当然ながらヒットするには至っていませんが。
B面のA-Rabは、一転してオリエンタル・ムードあふれる秀作です。
さて、曲のデータは次のとおりです。
Jesters
Ultima 705 Drag Bike Boogie ( Jim Messina )
A-Rab ( Jim Messina )
R.P.M.(4)
2007/07/26(Thu) 22:31:41
まだまだ続くR.P.M.の話題です。
The Competitorsのは、stereo音源をmixするとそのままmonoになるほどのバランスがとれたミックス・ダウンがなされていますが、The Customsの方はというと、全く違ったものになっています。
stereo盤は、'95にアメリカのSundazedからリリースされたCD、Hot Rod City ( Sundazed SC 11025 )で聴くことができます。残念ながらオリジナルLPのstereo盤は持っていないので聴くことはできませんが、オリジナル・モノLPを聴くと、曲間にエンジン音が隙間なく挿入されています。そして、音もバランスがとれ少しエコーがかかっています。ところが、CDのstereo盤になると曲間のエンジン音はなく、また左右のバランスも例によってセンターに配置されたリード・ヴォーカルが前へせり出していて、しかも、エコーが全くかかっていない、つまりGaryの声がすぐ近くで出ているようなレコードとしては不自然な音になっています。
したがって、このstereo音源をそのままミックスすると、バックの演奏・コーラスとのバランスが崩れた変な音になってしまいます。
せっかくのCDのノイズがない音も、デジタル・リマスターの失敗(?)によって、曲の出来自体も最悪のものになってしまっています。
えー、そんなわけで例の方法でリミックスしてみました。DARU Pitch-Sifter! R11を起動し、センター消去を5にセットしてスタート。さて、できあがったものをCDexでモノのmp3に変換すると......アレ?これはおかしい、恐らく左右の位相がずれているためか、ミックスすると極端に音圧が低下してしまいます。残念ながらこれではダメです。
ではもう一つのボーカルリデューサー 1.10を試してみます。これも何度か設定を変えながら、Pパラメーターを最もゆるくから3目盛りにセットして実行したところ......うむ、これは実にバランスがよくとれ、しかも位相のズレもなくうまくモノに変換できました。これで、バックとリード・ヴォーカルとのバランスがよくとれたモノが完成です。
ということは、結局The Customsの音源は、original mono/original stereo/original mono remix/original fix mono remixの4種類の音で楽しめることと相成りました。
Dick Dale(3)
2007/08/09(Thu) 00:50:53
このところOLDIES関係でWEB検索していると、驚くべきサイトを見つけることがよくあります。
今日は私の永遠のアイドルであるDick DaleのOfficial Web Siteを見つけました。
ここを見ていて、改めてインターネットって、なんて素晴らしいんだろうと思い、感激の涙でした。
Dickは1937年の生まれですから、今年で既に70才になりますが、一人息子のJimmy君が、どうやら親爺さんの手ほどきを受けて、跡を継いでくれるような予感がするのです。
Jimmy君は1992年の生まれだそうで、今年15才になります。サイトでは5才頃からの写真を公開しています。12才の頃は髪を長くしていて、まるで女の子のような可愛らしさでした。
15才になり少し男っぽくなってきて、なかなかのハンサム・ボーイに育っています。そして、Jimmy君と一緒に写真に写ったDickの幸せそうな顔は、かつてElvis Presleyを追い越すかもとまで言われながら、途中で癌に罹患して挫折した彼にとって、生きていて良かったなあとしみじみ問いかけたくなるような顔でした。
奥さんはJillさんとのことで、この名前はかなり前に知った名前なので、離婚などせずに地道に自分の腕を磨いていたものと思われます。
その彼の、幸せそうなファミリーとの写真が見られるなんて、インターネット様々じゃないですか。ともすれば悪の温床にもなりかねないインターネットですが、こんな幸せなこともあるのだと感激しました。
Everybody's Surfin'
2007/08/29(Wed) 15:00:53
このところ少々話題が重かったので、不在のため更新が途切れたのを機会に、久しぶりで、レアS & Hをテーマとしました。
この曲はまずデータから見てください。
Pondirosas-Everybody's Surfin' ( Linda Rodgers ) ( '66 Co & Ce 236 )
ここで悩ませるのがグループ名です。辞書を引くと、Ponderosaという語は存在します。ただし、Ponderosa Pineという、北米西部で産するマツのことで、これが唯一なんですね。
WEB検索でも、沢山の使用例を見かけますが、意味はサッパリ分かりませんでした。
有名なのは、アメリカのTV西部劇Bonanzaにでてくるんですが、これは何かある場所のことをいっていたように記憶しています。
しかもそれが、Pondirosaと別スペルになっているのでなおさらです。いずれにしても、西部劇をイメージさせる言葉です。
この曲は、リリースが'66ながらサウンド的にはかなり本格的なS & H Musicになっています。原曲は恐らくハワイアンのアロハ・オエでしょうかね。
そして驚くのは、リード・ヴォーカルの声質があのGary Usherにソックリなんですね。しかし、Gary関係の情報には何も出てこないのです。
さらにいえば、タイトルのSurfin'はSurfingを略したものなので「'」が必ず必要なのですが、レーベルはSurfinとなっていること、作者のLinda Rodgersが何者か不明なこと、また、リリースされたレーベルがThe VoguesやLou Christieが在籍したレーベルで、S & Hとは無縁なレーベルであるということです。
なお、B面もLinda Rodgers作のThe High Countryというインストで、こちらはいかにも西部劇をイメージにしたような造りになっています。
以上のとおり、現在の処ミステリーだらけの曲ですが、お薦め曲であることは間違いありません。
Skateboard Craze
2007/09/05(Wed) 01:14:10
Phil Sloan & Steve Barriのコンビが、Willie & The Wheelsの名で、Dunhillレーベルからリリースし日本で大ヒットした、今風に言うならば"スケボー・ソング"です。
ビーチ・ボーイズを除けば、悲しきかな我がJan & Deanでさえも、特殊ジャンルとしては、それほど日本では話題にならなかったS & H。
しかし、いくつかの大ヒットも生まれました。この曲は恐らく日本での最後の大ヒットS & Hといえるでしょう。
日本で大ヒットしたS & Hの定義は、当時レコード買っていた一般のファンでさえも普通のヒット・ソングとして聴いていたということでしようか。
私は当時、The City SurfersのPowder Puff以来、S & Hを特殊ジャンルに分類し、お金はなかったのでLPは我慢して、ほとんどの45'sをコレクションしてきましたが、その中で一般の人にも受けた曲は残念ながら数少ないのです。その中でも、最もマニアックなのがこの曲であるといえます。
当時はPhil Sloan & Steve Barriそのものがプレイしているという情報は全くなく、この45'sのジャケットにも新しいグループとして紹介されておりました。
尤も私はすでに、彼等の名前を知っていましたから、彼等が演っているのではとの推測をしていましたけどね。後に確定したときは、おもわず「やっぱり」とつぶやいたものです。
作品としては、The Rip Chordsに提供し、LP"Three Window Coupe"の中でプレイされていた"Surfin' Craze"を、S & HのジャンルのひとつとしてJan & Deanが出したヒット曲Sidewalk Surfin'のように、スケートボードをテーマにして作り替えたものでした。
The Rip Chordsに比べると、こちらの方がアレンジも丁寧で、出来が良くなっています。
データ:
Willie & The Wheels-Skateboard Craze ( Phil Sloan-Steve Barri ) ( '65 Dunhill 4002 )
Show Biz
2007/09/16(Sun) 13:23:21
Wipe Outの超大ヒットS&Hインストを持つThe Surfarisの最も後期の作品。Dotレーベルは、45'sにリリース・マンスを表示した唯一のレーベルでしたが、この頃は表示がなく、したがって'66のリリースということしか分かりません。
リリース・マンスを調べるとき参考になるのが、ヒット曲の場合はFirst Hit The Chartの日付です。しかし、この頃Dotからはヒット曲がほとんど出なくなっているため、他のアーティストによるナンバーからの推測もできません。
曲のデータを作成するとき、イヤーはもちろんですが、マンスもできる限り知りたいと思っているので残念です。
さて、この曲はドラマーでリード・ヴォーカル担当のRon Wilsonが本名のRonald Wilson名義で作った曲で、彼一人で作ったものは全てヴォーカルですが、これも彼の変わらないヴォーカルがフィーチャーされています。
後期のこと故、バックの音はその当時風になっているのは残念ですが、リズムがよく後期のものとしては出色の出来映えになっています。
片面のChicago Greenはインストながら、往年の面影は全くなく、ただガチャガチャとうるさいだけのものになっているのは何か悲しい。
とはいえ、Show Bizのみでも十分聴く価値があるレコードだといえます。
データ:
Surfaris-Show Biz ( Ronald Wilson ) ( '66 Dot 16966 )
The Crusher
2007/10/14(Sun) 00:46:36
'65の初頭にThe Novasというグループによって小ヒット(#88)したこの曲は、長い間謎の曲のひとつでした。
タイトルの雰囲気から私は当時、S & Hに分類できる曲だと思っていました。しかし、この程度のヒットでは日本で話題になることもなく、結局リリースされずに終わりました。
どうしてもこの曲が聴きたくて、後年ようやくオリジナル45'sを入手し、聴いてびっくりしました。それは何故か? 要するにまるで狼男が怒鳴っているような曲だったのです。
正統派S & Hを求めていた私はガッカリしたものです。ところが、バックの演奏は正にサーフ・ギターそのものの音を出していたのです。ともかくB面も聴いてみようということで、針を下ろしてみて再度ビックリ。
何とこちらはインストで、まるでDuane EddyのRamrodをサーフ・ギターで演奏したものの様だったのです。
これでS & Hに分類可能との推測に間違いはありませんでした。そして、The Crusherの方も何度も聴いていると、何ともいえない味が出てくるのでした。
近年では、TrashmenのSurfin' Birdと同じように、Grage Rock Bandがカバーするようになったらしく、The Novasも同様のグループに分類されているようです。
それでも、S & Hコレクターから見ればTake 7はどう聴いてもS & Hそのものの音を出していますから、S & Hグループとしても分類されているのです。
ところで、The Crusherは同名異曲として、オーストラリアのS & Hインスト・グループのThe Atlanticsが演っていることで、恐らくS & H用語のひとつだと思われていました。
直訳すれば、岩などの破砕機のことですが、何とこれはプロ・レスラーのReggie "The Crusher" Lisowskiをテーマにした曲だったのです。知らないですけどね。
う〜む、いろいろあるOldiesでも、プロ・レスをテーマにした曲は前代未聞です。ほとんど分類不能と言うべきでしょう。
さらにぶっ飛んだのが、最近のYouTubeで2007年のライブとして彼等のビデオが公開されたのです。演っていたのは、The CrusherとTake 7でした。音の収録がへたくそなので聴きづらいですが、The Crusherのヒット以来まったく名前を聞くこともなかった彼等がいきなり復活するなんて、まるで夢のような出来事だといえます。
しかも、メンバーも判明しているのですから凄いことです。
Bob Nolan (voc.), Ted Berquist(bass), Jeff Raymond (drums), Ross Ingram (lead guitar)で、以前はThe Avonsと名乗っていたとのこと。ちなみにNovaというのは"新星"という意味です。
データ:
Novas-The Crusher ( Bob Nolan )/Take 7 ( Ronald ) (12-'64 #88 Parrot 45005 )
Surf Blast
2007/11/04(Sun) 18:29:20
これぞ極めつけのレアS & Hインストの大傑作です。
まずはデータからご覧ください。
データ:
Enchanters-Surf Blast ( W. S. Hornak ) ( Tom-Tom 301 )
アーティストは他にも同名異グループが沢山います。作者名も聴いたことがないし、レーベルも無名、さらにリリース・デイトも不明という謎だらけ。
ただし、WEB検索ではこれ以上のデータは全く発見できませんでした。
そして特筆すべきなのは、完璧なDick Daleのイミテーターであるということです。
このようなプレイをDick以外にできるはずもないのですが......。
とはいえ、Dickの変名で出されたという資料も見あたらないのです。
ちなみに、あるディーラーが売っていたんですが、何と200ドルもしたんです。アンビリーバボー!!てなもんです。
なお、片面の方(マトリックスではこちらがA面)は、
データ:
Enchanters-Tum-Tiki ( Steve Dexter ) ( Tom-Tom 301 )
で、こちらも作者が全く知らない人、サウンドはジャングルをイメージしたもので、やはりDick Daleサウンドです。
Rev-Up
2007/11/17(Sat) 19:07:18
Rev-UpとはRevolution Upの略で、エンジンの回転を上げることをいい、ホット・ロッド用語のひとつです。
S & H Musicには、それぞれの専門用語をタイトルにした曲がたくさんありますね。
この曲も、実に分かりやすいタイトルで、聴かずともS & Hのジャンルに含まれるであろうことが想像できます。
さて、この曲を演っているのは、Manuel & The Renegadesというインスト・グループで、以前はデータが全くなかったものが、最近ではある程度判明してきました。
メンバーは、
Manuel Rodriguez (lead gtr., his name is misspelled on label as Rodrigues)
John Alves (rhythm gtr.)
Jimmy Bragga (bass gtr.)
Corky Ballinger (drms)
unknown sax player
以上、オーソドックスな編成の5人組ですね。
データ:
Manuel & The Renegades-Rev-Up ( Manuel Rodrigues )/Trans-Miss-Yen ( Manuel Rodrigues ) ( 7-'63 Piper 7001 )
イントロで"Rev-UP"と一発怒鳴って、その後エンジン音がスタートし、Dick Daleスタイルのエレキ・ギターが炸裂するという、実にカッコいい曲です。
このレコードは、2枚目にリリースされたもので、1枚目は、
データ:
Manuel & The Renegades-Woody Wagon ( Manuel Rodrigues )/Surf Walk ( Manuel Rodrigues ) ( 4-'63 Piper 7000 )
で、こちらは1曲がSurfのタイトルになっています。レーベルもこの2枚しかリリースしていないようで、ひょっとしてプライベート・レーベルかも知れません。
1枚目よりも2枚目のほうが、Dick Daleの味付けが強く出ていますね。
ただし、Dickに比較してサックスの出番が少々多いようです。この4曲中、やはりRev-Upの出来が群を抜いています。
Ridin' Trails 
2008/02/11(Mon) 00:34:58
LP School Is A Drag ( 10-'64 Capitol T/ST 2190 )-The Super Stocks を最後にプロデューサーに専念するようになった Gary Usher ですが、リード・ヴォーカルに元 The Castells の Chuck Girard を採用した The Hondells の Little Honda で、漸く(?)レコーディング・アーティストとしての大成功を収めます。
彼のことについては、専用WEB SITEもあり、超マニアも存在するので、詳細はそれらに任せています。
Little Honda が大ヒットした当時、既に日本では The Super Stocks をメインとした LP Hot Rod Rally ( 3-'64 Capitol T/ST 1997 ) が発売されており、彼の声は覚えていました。
しかし、どうも Little Honda での声は彼と違っています。当時の日本盤には、Ritchie Burns をフィーチャーしていると書かれていたので、彼ではなく当然 Ritchie がリード・ヴォーカルと思っていたものです。
したがって、彼はバック・コーラスに参加していたものと判断していました。
その後、何十年か経過し徐々にその謎は解き明かされていきました。
当時の日本では、The Hondells がMercury からリリースした2枚のLPをドッキングさせたLPをリリースしています。その頃中学生だった私は、LPを買うお金を貯めるために、昼食を抜いてたものです。
とにかく、シングル盤を買うのに精一杯でしたから、苦労して初めて買ったLPが、The Hondells のLPなのでした。
ところが後年、漸くオリジナルLPを入手してみて、この曲を聴いてぶっ飛びましたね。なんでこんないい曲が日本盤LPの選曲から漏れたんだろうとね。完全な選曲ミスではないですか!!
結局、この Ridin' Trails は日本でリリースされることはありませんでした。ヒットしたシングルの Little Honda とB面の Hot Rod High は別格としても、この曲は彼の数ある作品の中でもベストに入る曲です。
データ:
The Hondells-Ridin' Trails ( Roger Christian-Gary Usher ) ( LP 9-'64 Mercury MG 20940 )